【注意報】斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 宮崎県2022年8月26日
宮崎県病害虫防除・肥料検査センターは、普通期水稲に斑点米カメムシ類が県下全域で多く発生するおそれがあるとして、8月23日に病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
斑点米カメムシ類の「クモヘリカメムシ」・「ホソハリカメムシ」・
「アカスジカスミカメ」・「シラホシカメムシ」・「イネカメムシ」
(写真提供:宮崎県総合農業試験場病害虫防除・肥料検査課)
8月上~中旬の巡回調査(41ほ場)における、斑点米カメムシ類の発生面積率は17.1%(平年6.8%)、発生程度(20回すくい取り虫数)は0.8頭(平年0.2頭)でいずれも平年より多かった。特に、畦畔や水田内に出穂したイネ科雑草等が多いほ場で、斑点米カメムシ類の発生が多い傾向にあった。
種類別虫数平均(20回すくい取り)では、クモヘリカメムシが0.59頭(平年0.09頭)、ホソハリカメムシが0.10頭(平年0.03頭)と多かった。また、一部の予察灯ではイネカメムシの大量誘殺が確認されている(8月1~3半旬合計:551頭、データ省略)。
鹿児島地方気象台が8月18日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の天候は、平均気温は高い見込みと予想されている。カメムシ類の活動に好適であることが推測され、注意が必要。
同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇防除は穂揃期とその7~10日後の2回防除を基本とするが、発生が高密度の場合はさらに追加防除を実施する。
〇地域全体の発生密度を下げるため、可能な限り、広域での一斉防除を実施し、防除効果を高める。
〇農薬を使用する際は、必ず容器のラベルの登録内容を確認する。
〇散布の際は、周辺の作物の栽培状況を確認し、他の作物への農薬飛散防止対策を講じる。
〇薬剤等その他の詳細については関係機関に照会する。
〇6月1日から8月31日の3か月間は、農薬危害防止運動を実施中。農薬散布にあたっては、ラベルの登録内容の確認を十分に行い、農薬使用基準を遵守し、危害防止に努める。
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