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【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 やや多発のおそれ 福岡県2022年9月6日

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福岡県病害虫防除所は、水稲に斑点米カメムシ類が平年より多く発生していることから、8月31日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。

カメムシ成虫。左から、クモヘリカメムシ、ミナミアオカメムシ、イネカメムシ(写真提供:福岡県病害虫防除所)カメムシ成虫。左から、クモヘリカメムシ、ミナミアオカメムシ、イネカメムシ(写真提供:福岡県病害虫防除所)

カメムシ幼虫。左から、クモヘリカメムシ、ミナミアオカメムシ、イネカメムシ(写真提供:福岡県病害虫防除所)カメムシ幼虫。左から、クモヘリカメムシ、ミナミアオカメムシ、イネカメムシ(写真提供:福岡県病害虫防除所)

8月5半旬調査の結果、主要3種カメムシ(クモヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、シラホシカメムシ)と、ミナミアオカメムシおよびイネカメムシの発生量が前年・平年より多かった。

主要3種カメムシは、20回すくい取り成幼虫数が1.5頭(平年0.6頭、前年0.3頭)で、発生ほ場率40.6%(平年20.3%、前年20.0%)。ミナミアオカメムシは、20回すくい取り成虫数が0.2頭(平年0.0頭、前年0.2頭)で、発生ほ場率12.5%(平年1.5%、前年4.0%)。また、イネカメムシは、20回すくい取り成幼虫数が1.0頭(前年0.2頭)で、発生ほ場率21.9%(前年8.0%)だった。

県下5か所の予察灯における5月1半旬~8月4半旬の誘殺虫数は、前年・平年より多かった。主要3種カメムシは74頭(平年46.8頭、前年11頭)、ミナミアオカメムシは1083頭(平年172.7頭、前年81頭)、イネカメムシは183頭(前年21頭)。

福岡管区気象台が8月25日に発表した1か月予報によると、平均気温は平年より高く、降水量は平年よりやや多く、日照時間は平年よりやや少ないと予想されており、やや多く発生する条件となっている。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇薬剤防除の適期は穂揃期とその7~10日後の2回。防除時にはみつばちへの影響を考慮して実施する。
〇カメムシ類は広範囲に移動するため、できるだけ広域一斉防除を実施する。
〇イネカメムシの発生には地域的な偏りが見られるため、発生が多く認められる地域では、防除を徹底する。
〇イネカメムシの不稔被害を防止するための防除適期は、出穂期の7日前であり、他のカメムシ類と異なる。そのため、同種の発生が多く、防除を行っていないほ場では、早急に防除を実施する。

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