宇宙農業への第一歩 重力発生装置「AMAZ」打上げ費用調達でCF開始 DigitalBlast2022年9月20日
宇宙産業の活性化や宇宙業界の新事業創出をサポートする株式会社DigitalBlastは、2024年の国際宇宙ステーション(ISS)でのコケ栽培実験を行う重力発生装置「AMAZ(アマツ)」の打上げ費用の一部を調達するため、クラウドファンディングサービス「READYFOR」でプロジェクトを開始。11月14日まで支援を募っている。
近年、NASAのアルテミス計画など有人宇宙探査が盛り上がりを見せており、宇宙環境での食の確保や植物栽培に対する課題意識が高まっている。ISS等の微小重力環境が植物の育成に大きな影響を及ぼすことが明らかになる一方で、月や火星といった低重力環境の植物育成への影響は把握できていない。
同社はこの状況を踏まえ、月面で人類が自給自足できる環境をつくるため、生態循環維持システム構築に向けたプロジェクト「NOAH」を立ち上げた。その第一歩の位置づけとなる重力発生装置「AMAZ」は、2024年のISSへの設置・運用を目指し、地上実験を進めている。
クラウドファンディングで集まった資金は2024年のAMAZの打上げ費用の一部に充てられ、富山大学学術研究部理学系・唐原一郎教授、蒲池浩之准教授の研究グループと共同研究を進めるコケ栽培実験をISS上で行う。
同実験では、AMAZの装置の一部を回転することで発生できる月面と同じ地球と6分の1の重力の他、再現できる多様な重力下での栽培を通して、植物の重力応答に関する基礎データの取得を目的としている。個体サイズが小さなコケを栽培することで、植物個体全体に対する重力影響を評価でき、将来の宇宙環境での植物栽培の礎となる。
支援者は、支援額に応じた今回のコケ栽培実験にまつわるリターンを得ることができる。
重力発生装置「AMAZ(アマツ)」
◎クラウドファンディングプロジェクト概要
プロジェクト名:人類史に残る!? 宇宙農業研究が踏み出す月面生活の第一歩!
目標金額:300万円 ※目標金額に達しない場合、全額返金となる「All or Nothing」方式。
リターンプラン数:9(5000円~30万円)
実施期間:9月16日~11月14日23:00
資金使途:重力発生装置「AMAZ(アマツ)」の打上げ費用の一部
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日