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岐阜、静岡などで梅雨どきに大量発生のコバエ 新種と判明 森林総合研究所2022年9月28日

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森林研究・整備機構森林総合研究所とドイツ昆虫学研究所からなる研究グループは、岐阜県や静岡県などで梅雨時に大量発生する不快害虫が新種の昆虫であることを明らかにし、同種の学名を「Hyperlasion breviantenna」、和名を「シズオカコヒゲクロバネキノコバエ」として発表した。

シズオカコヒゲクロバネキノコバエ(Hyperlasion breviantenna )の成虫。aはオス、bはメスシズオカコヒゲクロバネキノコバエ(Hyperlasion breviantenna )の成虫。aはオス、bはメス

この不快害虫は住宅など建物内に侵入することから、対策が各自治体に求められてきたが、その正体はよくわかっていなかった。同研究では、静岡県、岐阜県、福岡県で採集された標本の形態的特徴と遺伝情報を解析。これらがこれまでアジアで知られていなかった種類のクロバネキノコバエ類であることが判明した。また、同種と思われる個体群がオーストラリアでも見つかっていることを明らかにした。

学名が付けられたことで、同種に関する研究成果を国内外で共有・検索することが可能になり、今後、その生態の解明や、防除方法の開発の推進が期待される。

同研究成果は7月25日、『Zootaxa誌』でオンライン公開された。

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