アジアの伝統野菜「ヒユナ」の遺伝的多様性 世界で初めて解明 国際農研2022年9月29日
国際農研は、筑波大学、世界蔬菜センター、かずさDNA研究所と共同で、アジア地域の伝統的な野菜「ヒユナ」(Amaranthus tricolor L.)の遺伝的多様性を世界で初めて解明した。

世界蔬菜センターで栽培されているヒユナ遺伝資源の一例。葉の色、形状、背丈など、多様な表現型を示す
ヒユナは、東南アジアのベトナム、インドネシアなどの開発途上地域で栽培されている。環境ストレスに強く、栄養価が高い作物だが、先進国における需要の低さから育種研究が遅れていた。
今回、研究グループは、育種基盤の構築を目的に、ヒユナ遺伝資源465種類の遺伝的多様性を解析し、5638個の一塩基多型(SNP)マーカーを同定。また、インド、バングラデシュ、中国など多様な国・地域に由来する105系統からなるコアコレクションを作成した。
今回得られたSNPマーカーとコアコレクションを利用したマーカー選抜育種により、栄養価・食味・収量などの向上に向けた育種技術および新品種の開発への道が開かれた。また、熱帯・亜熱帯地域における持続可能な野菜生産にも寄与することが期待される。
同研究成果は9月9日、国際科学専門誌『Scientia Horticulturae』電子版にに掲載された。
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