少量多頻度灌漑に対応 AI営農アドバイスと自動灌漑制御サービスを提供 DXAS2022年10月21日
カゴメとNECが9月に設立した加工用トマトの営農を支援する合弁会社「DXAS Agricultural Technology LDA(ディクサス アグリカルチュラル テクノロジー)」は、NECの農業ICTプラットフォーム「CropScope(クロップスコープ)」に、少量多頻度灌漑に対応したAI営農アドバイスと自動灌漑制御機能を加えたサービスの提案を11月から開始。2023年4月からの展開をめざす。
自動灌漑設備の導入で灌漑や施肥などAI営農アドバイスを自動で制御可能となり、手動での作業が不要になる
同サービスの開始により、営農現場の水不足問題に対応。より環境に優しく収益性の高い営農を促進し、世界各国での持続可能な農業に貢献する。
温暖化による気候変動、農業資材の高騰などの影響により、農業生産者には厳しい環境が続いている。特にここ数年は、世界各地で発生している干ばつが農作物の栽培に大きな打撃を与えており、持続可能な農業を実現していく上で、水不足への対策は喫緊の課題となっている。
従来、少量多頻度灌漑は最な土壌水分量を保ち、消費する水の量を削減する栽培手法として一般的に知られるが、この方法は、刻々と変化する最適な水分量を判断するのが難しい。また、広大で複数のほ場をもつ生産者にとっては管理が複雑で作業負荷が大きいことから普及が進んでいない。
DXASの核となるサービス「CropScope」
そこで、カゴメとNECは、「CropScope」で提供している水や肥料のAI営農アドバイスを用いた少量多頻度灌漑の実証試験を、4月からポルトガルで実施。その結果、「CropScope」を活用していないほ場と比較して、約15%少ない灌漑量で収穫量が約20%増え、通常よりも少ない水の量で収穫量を増やすことに成功した。
同実証試験で得られた成果を踏まえ、今後DXASは、少量多頻度に対応したAI営農アドバイスを実施。作業負荷の軽減につながる自動灌漑制御機能を加えたサービスを、主に欧州、米州、オーストラリアの加工用トマト市場に普及させることで、営農支援を加速する。
重要な記事
最新の記事
-
埼玉県内で鳥インフルエンザ 国内11例目2024年11月25日
-
【JA部門】全農会長賞 JA山口県 「JAならでは」の提案活動で担い手満足度向上 TAC・出向く活動パワーアップ大会20242024年11月25日
-
5年ぶりの収穫祭 家族連れでにぎわう 日本農業実践学園2024年11月25日
-
鳥インフル 米イリノイ州、ハワイ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月25日
-
「JA集出荷システム」と生産者向け栽培管理アプリ 「AGRIHUB」をシステムで連携 農業デジタルプラットフォームの構築目指す JA全農2024年11月25日
-
卓球世界ユース選手権 日本代表を「ニッポンの食」でサポート JA全農2024年11月25日
-
佐賀県産「和牛とお米のフェア」みのる食堂三越銀座店で開催 JA全農2024年11月25日
-
JA全農×農林中金「酪農・和牛の魅力発信にっぽん応援マルシェ」新宿ルミネで開催2024年11月25日
-
EXILE NESMITH監修 くまもと黒毛和牛『和王』の特別メニュー提供 JA全農2024年11月25日
-
「第1回全国冷凍野菜アワード」最高金賞のJAめむろなど表彰2024年11月25日
-
「熊本県産和牛とお米のフェア」大阪の直営3店舗で12月1日から開催 JA全農2024年11月25日
-
都市農業・農地の現状と課題 練馬の野菜農家を学生が現地調査 成蹊大学2024年11月25日
-
食育イベント「つながる~Farm to Table~」に協賛 JQA2024年11月25日
-
薩州開拓農協と協業 畜産ICT活用で経営の可視化・営農指導の高度化へ デザミス2024年11月25日
-
「ノウフクの日」制定記念イベント 東京・渋谷で開催 日本農福連携協会2024年11月25日
-
省スペースで「豆苗」再生栽培「突っ張り棒」とコラボ商品発売 村上農園2024年11月25日
-
在ベトナム農業資材販売会社へ出資 住商アグロインターナショナル2024年11月25日
-
楽粒の省力検証 水稲除草剤の散布時間の比較 最大83%の時間削減も 北興化学工業2024年11月25日
-
【人事異動】北興化学工業株式会社(12月1日付)2024年11月25日
-
幼稚園・保育園など996施設に「よみきかせ絵本」寄贈 コープみらい2024年11月25日