【特殊報】アズキさび病 県内で初めて発生を確認 千葉県2022年10月27日
千葉県農林総合研究センターは、アズキにアズキさび病の発生を県内で初めて確認。これを受けて、10月26日に病害虫発生予察特殊報第1号を発令した。
罹病したアズキの葉(左)、
病原菌の冬胞子(顕微鏡写真)長径(突起から)26㎛短径19㎛
※1㎛(マイクロメートル)=1/1000mm(写真提供:千葉県農林総合研究センター)
10月上旬に、県北東部でアズキの葉が枯れる症状が発見され、管轄農業事務所を通じて千葉県農林総合研究センターに診断依頼があった。同センターの病理昆虫研究室で調べた結果、特有の胞子が確認され、アズキさび病と診断された。県内のアズキでは初めての確認。周辺のアズキほ場への発生拡大は確認されていない。
同病は、アズキ主産地である北海道等におけるアズキの一般的な病害。播種直後の6月頃から発病し始め、発病初期には葉に黄白色の斑点が生じ、発病が進むと赤褐色の膨れた小粒点となる。さらに、これらの小粒点が成熟すると鉄さびのような粉が出る。発生部位は葉と茎だが、主に葉に発生。同病が激発すると葉が枯れて落ちるため子実が肥大しない。
担子菌類サビキン目に属する植物の絶対寄生菌で、生きた植物からの養分供給が無いと増殖できない。1種のみの宿主に寄生である同種寄生種のため、アズキ以外には寄生しない。6月頃から、さび胞子、夏胞子により感染が拡大し、秋になると冬胞子を形成し、罹病残渣で越冬する。
同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇越冬胞子の影響を避けるため罹病残渣をほ場外へ持出し、適切に処分する。また、発病が見られたほ場ではアズキの連作を避ける。
〇開花期から成熟期に登録のある薬剤を散布する(下表参照)。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日