針葉樹4種のゲノム解読に成功 林木育種の効率化・加速化へ かずさDNA研究所2022年12月7日
かずさDNA研究所と森林総合研究所林木育種センターは共同で、カラマツ・スギ・ヒノキ・コウヨウザンのゲノムを解読した。
日本の森林面積は国土の約67%で、世界でも有数の森林国。スギなどの針葉樹は木材生産などのため、林業用の樹種として広く利用されている。また、気候変動の対策のひとつである二酸化炭素の吸収源としても期待されているが、これらの樹種は世代時間が長いため、品種改良(育種)には膨大な時間を必要とする。そこで、両者は育種に要する期間の短縮を目的として、カラマツ・スギ・ヒノキと、早生樹として注目されているコウヨウザンの4樹種のゲノムを調べた。
最新のDNA配列解析技術を利用して、ヒト(約30億塩基)の3〜4倍、モデル植物であるシロイヌナズナ(約1.3億塩基)の約100倍にあたる85億塩基(ヒノキ)から135億塩基(カラマツ)のDNA配列を高精度に明らかにした。これら4樹種のゲノム情報は、育種の効率化・加速化のための遺伝学的な情報の基盤となる。また、ゲノム情報を活用した森林管理やそれぞれの樹種のゲノム編集研究への活用、さらには針葉樹を含む裸子植物から被子植物がどのような進化の途を辿ったのかを知るための手がかりになることが期待されている。
同研究成果は11月17日、『BioRxiv』のオンラインで公開された。
重要な記事
最新の記事
-
「全農杯全日本卓球選手権」小学生卓球の日本一決定 JA全農2024年7月29日
-
「鹿児島の味『ふるさと便』」出店3周年祭開催 ショップ内全品5%OFF JAタウン2024年7月29日
-
「半農半X」へ自治体初 おてつたびと連携協定締結 徳島県鳴門市2024年7月29日
-
日藝×生活クラブ 2024年度産学連携プロジェクト開始2024年7月29日
-
「ノウフク・アワード2024」募集開始 農福連携の優れた事例を表彰 農水省2024年7月29日
-
【役員人事】JA全農インターナショナル(6月26日付)2024年7月29日
-
【役員人事】えひめ飲料(7月31日付)2024年7月29日
-
(394)Climate stripes(気候ストライプ)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月26日
-
地域医療の実態 診療報酬に反映を JA全厚連が決議2024年7月26日
-
取扱高 過去最高の930億円 日本文化厚生連決算2024年7月26日
-
【人事異動】JA全厚生連 新理事長に歸山好尚氏(7月25日)2024年7月26日
-
【警報】果樹全般に果樹カメムシ類 県下全域で最大限の警戒を 鳥取県2024年7月26日
-
【注意報】イネに斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2024年7月26日
-
今が旬の「夏酒」日本の酒情報館で提案 日本酒造組合中央会2024年7月26日
-
ヤンマーマルシェ、タキイ種苗と食育企画「とりたて野菜の料理教室」開催 カゴメ2024年7月26日
-
「ごろん丸ごと国産みかんヨーグルト」再登場 全国のローソンで発売 北海道乳業2024年7月26日
-
物価高騰が実質消費を抑制 外食産業市場動向調査6月度2024年7月26日
-
農機具王「サマーセール」開催 8月1日から リンク2024年7月26日
-
能登工場で育った「奇跡のぶなしめじ」商品化 25日から数量限定で受注開始 ミスズライフ2024年7月26日
-
東京・茅場町の屋上菜園で「ハーブの日」を楽しむイベント開催 エスビー食品2024年7月26日