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イチゴうどんこ病菌 生涯で放出する胞子数を世界で初めて解析 近畿大学2022年12月21日

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近畿大学農学部農業生産科学科4年の綾部萩佳氏、近畿大学大学院農学研究科博士前期課程2年の木村豊氏、同研究科・アグリ技術革新研究所の野々村照雄教授らの研究グループは、イチゴに感染するイチゴうどんこ病菌について、1個の胞子が感染した際、生涯にわたりどれだけの子孫胞子を放出するかを世界で初めて明らかにした。さらに、イチゴうどんこ病菌は日長(昼間と夜間)や光強度(光の強さ)の違いで、菌叢から放出される胞子数が異なることも判明。同研究成果を生かすことで、化学農薬のみに依存せず、うどんこ病を発生初期段階で防除し感染拡大を防止できると考えられる。

うどんこ病を発症したイチゴ葉うどんこ病を発症したイチゴ葉

うどんこ病は、農作物、樹木、雑草など多種多様な植物で発生する身近な植物の病気だが、農業分野では、良質な果実ができなくなり収量に大きな影響を与えるため、重大な植物病害の一つとされている。発症すると、うどんの粉を振りかけたような白い斑点が発生することから、この名が付いた。

原因となるうどんこ病菌(カビ)の胞子が植物に付着後、侵入・感染することで白い斑点(菌叢)を形成し、菌叢内に多くの分生子柄がつくられる。この分生子柄上に子孫となる胞子がつくられ、胞子を放出・飛散させることで周りの健全な植物に感染を拡大させる。

うどんこ病菌の防除には化学農薬が使われるが、化学農薬は環境に負荷を与える上、化学農薬が効かない薬剤耐性菌の出現も国内外で報告されていることから、化学農薬に依存しない新たな防除法の開発が急務とされている。

研究チームは、多湿環境でも低湿環境でも発生しやすく、イチゴに感染する「イチゴうどんこ病菌」に注目。同研究では、イチゴうどんこ病菌がイチゴ葉に感染した後、生涯にわたりどれだけの胞子を放出・飛散させるかを検証した。

まず、1個の胞子をイチゴ葉に感染させた後、それらが増殖して形成した一つの菌叢から放出される胞子を24時間おきに回収し、胞子数を計測。その結果、イチゴうどんこ病菌は約34日間胞子を放出し続け、生涯で約7万個の子孫胞子を放出・飛散させることがわかった。また、子孫胞子は、昼間は活発に放出されるのに対し、夜間はほとんど放出されなかったことから、胞子の放出には光が関与していることも示唆された。さらに、夏期と冬期でそれぞれ胞子回収を行い、24時間内での胞子放出の時間帯を比較したところ、夏期に比べ冬期では放出の時間帯が2~4時間短くなっていたことから、胞子放出には日長も関与していることが示唆された。以上のことから、イチゴうどんこ病の拡大を防ぐためには、うどんこ病菌の菌叢を見つけ次第、初期段階で防除する必要があることが明らかになった。

同件に関する論文は12月9日、植物科学誌『Plant』にオンライン掲載された。

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