みどりの食料システム戦略 アジアモンスーン地域向け「技術カタログ」公開 国際農研2023年3月28日
国際農研は、アジアモンスーン地域での活用が期待される技術について取りまとめた「アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する技術カタログ」の初版を公開した。
日本を含むアジアモンスーン地域は、高温多湿な気候条件、水田主体の農業、中小規模農家の割合の高さなど、地域の特徴を共有していることから、日本の技術には、アジアモンスーン地域で活用可能なものが少なくない。
国際農研は、日本の研究機関が、国内での研究や国際共同研究で、直近10年程度に得た成果の中から、温室効果ガス削減、化学肥料低減、化学農薬低減など、「みどりの食料システム戦略」で掲げる分野に貢献しうる技術を取りまとめた。
このほど公開した初版は、国際農研と農研機構の成果のうち計23技術について、「みどりの食料システム戦略」で掲げる「分野」、対象品目(水稲、コムギ、畜産等)、技術の開発段階(実証、実装)で分類し、英文と和文でそれぞれ作成された。今後、林業、水産業分野の成果や、新たに創出された技術成果を含め、より多くの技術を追加する予定。
技術カタログは、アジアモンスーン地域の行政官、研究者、普及担当者、農業者、民間セクターを含む多様な関係者に利用されることを想定。これらの技術が各地で実装されることで、アジアモンスーン地域における持続的な食料システム構築の一助になることが期待される。
この取組は、農林水産省の「みどりの食料システム基盤農業技術のアジアモンスーン地域応用促進事業」の交付を受けて、「グリーンアジア」プロジェクトの一環として実施している。
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