いちごのアザミウマ類 関東、東海、中国、南九州で発生に注意 病害虫発生予報第一号2023年4月12日
農林水産省は4月12日、令和5年度病害虫発生予報第1号を発表した。
向こう1か月の主要な病害虫の発生予報は、いちごのアザミウマ類の発生が関東、東海、中国と南九州の一部地域で多くなると予想されている。山口県は注意報を発表している。
本虫は薬剤抵抗性が発達しやすいため、同一系統薬剤の連用を避けるなど、薬剤の適切な選定や、天敵による生物的防除など各種防除手段の組み合わせても検討するよう農水省は呼びかけている。
かんきつではハダニ類の発生が南関東と北九州の一部地域で多くなると予想されている。また、気温が高いと増加する傾向があるため気温が高くなると予想される地域では注意が必要だ。
また、茶ではカンザワハダニの発生が南関東と近畿の一部地域で多くなると予想されている。気温が高いと増加する傾向があるため、気温が高くなると予想される地域では注意が必要だ。地域と薬剤の種類により効果が異なるため、都道府県発表の発生予察情報を参考に薬剤を選定するよう呼びかけている。また、収穫期を迎える園地では薬剤の使用前日数に留意して防除を実施するか、一番茶摘採後の防除実施を呼びかけている。
【水稲】
昨年、いもち病、もみ枯細菌病、ばか苗病など種子伝染性病害が多かった地域では、とくに種子消毒を的確に実施し、健全な苗の育成に努める。
トビイロウンカの被害発生が懸念される地域では効果の高い育苗箱施用剤による防除の実施を検討する。
縞葉枯病はヒメトビウンカによって媒介されるウイルス病で、茨城県では3月に注意報が発表されている。本ウイルス病の発生が高まっている地域ではヒメトビウンカに効果の高い育苗箱施用剤の防除実施を検討する。
ジャンボタニシは、被害を抑えるため、移植前に取水口・排水口にネットや金網を設置するとともに、水田内の発生が多い場合は石灰窒素の散布を検討する。
【麦】
赤かび病は、感染しやすい時期を捉えた防除が重要。小麦は開花を始めた時期から開花最盛期まで。二条大麦は穂ぞろいの10日後などとなっている。昨冬から今春にかけて気温の上昇が大きかった地域では、麦の生育が当初の予測よりも早まる。都道府県の提供する発生予察情報を参考に地域ごとの適期を確認して的確に防除を実施する。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】農水省(4月21日付)2025年4月21日
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日