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【注意報】コムギにうどんこ病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2023年5月8日

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愛知県農業総合試験場環境基盤研究部病害虫防除室は、コムギにうどんこ病が県内全域で多発のおそれがあるとして、4月28日に令和5年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。

4月下旬に県内10地点、20ほ場で実施した巡回調査においてムギ類うどんこ病の発病茎率が27.25%(平年7.42%、前年0.00%)と過去10年で最も高く、発生ほ場率が55.0%(平年19.5%、前年0.0%)と過去10年で2番目に高かった。また、一部ほ場では、上位葉や穂に進展が確認されている。

3月下旬に同病の初発を確認しており、例年に比べて早い。愛知県のコムギの主力品種である「きぬあかり」は、「農林61号」と比較してムギ類うどんこ病にやや弱い。

同防除室では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇葉色が濃いところ、倒伏しているところでは、うどんこ病が発生している可能性が高いため、特に注意する。

〇穂および止葉を含む上位2葉に多発すると、千粒重が低下する。上位葉に病斑の進展がみられる場合は、下表を参考に防除を行う。なお、ムギ類赤かび病の防除を兼ねて、赤かび病とうどんこ病の両方に適用のある薬剤を選択する。

〇同病の病斑は、下葉から発生し、上位葉に進展するため、下位葉に届くように薬剤を散布する。

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