【注意報】タマネギべと病 県内で多発のおそれ 島根県2023年5月8日
島根県病害虫防除所は、タマネギべと病が県内全域で発生しており、発病程度の極めて高いほ場を確認。現在、タマネギの肥大期に当たり、病勢の急速な進展が懸念されることから、5月1日に令和5年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
タマネギべと病発病株(写真提供:島根県病害虫防除所)
4月下旬の巡回調査では、発生ほ場率60.0%(平年32.1%)は、過去10年で2番目になり、発病株数7.8%(平年3.2%)は過去10年で3番目に多かった。発病程度の高いほ場では、すでに薬剤による防除対策が行なわれているが、今後さらに感染が拡大する可能性は高い。
広島地方気象台が4月27日に発表した中国地方1か月予報(4月29日~5月28日)によると、向こう1か月の気温は平年に比べて高くなる確率が50%、降水量が平年に比べて多くなる確率が40%と、同病の発生にやや助長的な状況にある。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇感染防止のため、薬剤による防除を行う。
〇球の肥大期ごろには抵抗力が急速に低下し、病勢が進みやすい。
〇タマネギの生育は平年に比べて早く、薬剤選定の際は収穫前日数に留意する。
<薬剤防除>
使用の際は同一系統(FRACコード)の薬剤の連用は避ける。
(1)種類及び濃度
予防的防除では、FRACコードM1~5、21、29、31等を含む薬剤を使用する。二次感染株の発生を確認した場合は、FRACコード4、11、40等を含む薬剤で直ちに防除を行う。
(2)散布時期及び回数
発生ほ場では、5~7日おきに2回以上散布する。また、未発生ほ場においても7~10日ごとに予防散布を行う。降雨後はできるだけ早く薬剤散布を行う。
重要な記事
最新の記事
-
多収米の契約栽培で供給増へ 主食用米全体の安定供給にも寄与 JA全農2025年3月6日
-
日本海側中心の大雪被害に早期の支払い JA共済連2025年3月6日
-
ニデック京都タワーに「北山杉」の木製品を寄贈 京都府森林組合連合会と農林中金大阪支店2025年3月6日
-
【人事異動】JA共済連(4月1日付)2025年3月6日
-
次世代の環境配慮型施設園芸の確立へ Carbon Xtract、九州電力、双日九州と実証事業開始 農研機構2025年3月6日
-
バイオスティミュラント新製品「ヒートインパクト」発売決定 ファイトクローム2025年3月6日
-
鳥インフル 米ワイオミング州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年3月6日
-
食用油の紙パックのリサイクルシステム構築 資源ごみとして静岡県裾野市で行政回収開始2025年3月6日
-
食品産業の複合展「FOOD展2025」10月開催 出展申込受付中2025年3月6日
-
果樹の新しい有機リン系殺虫剤「ダイアジノンMC」普及性試験を開始 日本化薬2025年3月6日
-
「オーガニック天平マルシェ」奈良・天平広場で開催 コープ自然派奈良2025年3月6日
-
野菜の機能性・健康効果に特化『野菜健康指導士』資格事業開始2025年3月6日
-
農林水産業専門の人材サービス「農業ジョブ」新機能リリース シンクロ・フード2025年3月6日
-
農薬がどの程度残りうるか 地理的・気候的条件から予測 岐阜大学2025年3月6日
-
農業に特化した就転職オンラインイベント「就農会議」参加者募集 あぐりーん2025年3月6日
-
乳酸菌発酵の力で肉を変える「乳酸菌発酵液」食肉事業者へ販売開始 明治2025年3月6日
-
日本生協連「くらしと生協」春アイテム「sweetweb.jp」で華やかに登場2025年3月6日
-
体験型野菜のテーマパーク「カゴメ野菜生活ファーム富士見」7日から営業2025年3月6日
-
完全電動農業ロボット「Adam」で欧州農業自動化、DXへ AG GROUPと提携 輝翠2025年3月6日
-
核のごみ問題を知る 専門家迎えオンラインイベント開催 パルシステム東京2025年3月6日