水田から発生する温室効果ガス削減値を数値化「paditch カーボン・オフセット」モニター募集 笑農和2023年5月9日
株式会社笑農和は5月9日、この秋にローンチを予定している水田から発生する温室効果ガス(メタン)の削減値を数値化するサービス「paditchカーボン・オフセット」のモニターとして農業法人の募集を開始した。
水田水管理システムpaditch
同社は、日本初となる水田から発生する温室効果ガス削減値の数値化を実現するシステムを開発し、既存製品であるpaditchにシステム導入。利用者が削減値データを取得できるサービス「paditchカーボン・オフセット」としてローンチを予定している。
「paditchカーボン・オフセット」は、農林水産省が2023年3月に承認したJ-クレジット制度「水稲栽培による中干し期間の延長」の申請時に必要となる削減量の数値化」にも対応している。
近年、牛のげっぷ放出や水田の稲作で発生する温室効果ガスのメタンが、地球温暖化の観点から問題視されており、農林水産省も、日本で最も多い発生源であり、排出量の約4割を占める水田からのメタン排出削減を推進している。
メタン排出削減対策としては、「水管理による中干し」が有効で、水管理により落水期間を通常よりさらに1週間延長することで、発生量が30%削減されることが確認されている。
これを受けて農水省は、3月1日に「J-クレジット」制度において、「水稲栽培による中干し期間の延長」を新たな方法論として承認した。
一方、J-クレジットに申請に必要な排出量(クレジット)を算出するには、「削減値の数値化」が必要で、既存のアナログな水田管理はそれが難しい。
「paditchカーボン・オフセット」サービスのイメージ
そこで、水田の水管理システムを提供してきた同社は、新たに水田の温室効果ガスの削減値の数値化を実現するシステムを開発、特許を取得。稲作農家や稲作に携わる企業が、「paditch水田カーボン・オフセット」を使うことで、スマホ等を用いて遠隔・自動で水田の水管理、温室効果ガス削減につながる中干しを実践できる。また、メタンの排出量も数値化して算出することが可能となる。
同サービスのモニター詳細については、笑農和まで問い合せを。
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