【注意報】りんごの褐斑病と斑点落葉病 平年より早発 岩手県2023年7月3日
岩手県病害虫防除所は、りんごの褐斑病と斑点落葉病の発生が平年より早まっていることから、6月29日に令和5年度病害虫発生予察注意報第5号を発令した。
褐斑病の病斑(黒色虫糞状の粒々が特徴)(写真提供:岩手県病害虫防除所)
岩手県病害虫防除所にょると「褐斑病」の発生は、基準ほ場(北上市成田、ふじ、無防除)の初発生は5月第4半旬で、過去最も早かった。また、6月第6半旬時点の新梢葉での発病葉率は50.3%(平年1.4%)で平年より高かった。
6月後半の巡回調査では、複数の園地で早期発生が確認され、発生園地率は16.1%(平年2.6%)で平年より高かった。基準ほ場での初発時期が早い年や、一般園地でも早期発生が複数確認される年には、秋期になると広域的に発生する傾向がある。
一方、「斑点落葉病」の発生は、基準ほ場(北上市成田、スターキングデリシャス、無防除)では、6月第3半旬から第4半旬
にかけて急増。6月後半の巡回調査では、発生園地率は51.6%(平年18.1%)で平年より高かった。また、発生程度中以上の園地は12.9%(平年0.3%)で平年より高かった。
斑点落葉病の病斑(基準ほ場、スターキングデリシャス)(写真提供:岩手県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇今後の発生動向に注意するとともに、多発が懸念される場合には6月下旬~7月上旬の定期散布に合わせて、褐斑病・斑点落葉病に効果の高いユニックス顆粒水和剤47を特別散布する。
〇散布ムラが生じないように十分量を丁寧に散布する。降雨が予想される場合は、降雨前に散布する。
〇薬剤がかかりやすいように不要な徒長枝は剪除する。
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