【注意報】ブドウにべと病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2023年7月4日
愛知県農業総合試験場は、ブドウにべと病が県内全域で多発のおそれがあるとして、7月3日に令和5年度病害虫発生予察注意報第5号を発令した。
図1:葉裏での症状(左)、図2:果実での症状(提供:愛知県農業総合試験場)
6月下旬に県内17ほ場で行った巡回調査では、発病葉率が1.41%(平年0.33%、前年0.22%)、発生ほ場率が35.3%(平年9.4%、前年11.1%)といずれも過去10年と比較して最も高かった。
6月29日に名古屋地方気象台が発表した1か月予報によると、期間の前半は、平年と同様に曇りや雨の日が多いと予想され、同病の発病に好適な条件が続く。
同試験場では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇発病葉(図1)、発病果(図2)は伝染源となるため、園外に持ち出す等、適切に処分する。
〇同病は、雨水によって感染する。特に連続した降雨により短期間のうちに一気に広がるため、降雨の合間を利用して予防散布に努める。
〇発病を確認したら、農薬(表)により早急に防除を徹底する。
〇まだ柔らかい葉は同病に感染しやすく、窒素肥料の多い園、若木など遅伸びした新梢に多く発生するため、新梢にも十分農薬がかかるように防除する。
〇同病がまん延し、早期落葉すると樹勢が著しく低下し、翌年以降にも影響するため、十分注意する。
〇ブドウべと病は薬剤耐性を獲得しやすい病原菌であるため、同一系統薬剤の連用を避ける。
〇愛知県は、2011年にQoI剤(アミスター10フロアブル、ストロビードライフロアブル等;FRACコード:11)に対する耐性菌の発生を確認。本病に対する使用は控える。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】JA全農(2025年1月1日付)2024年11月21日
-
【地域を診る】調査なくして政策なし 統計数字の落とし穴 京都橘大学教授 岡田知弘氏2024年11月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】国家戦略の欠如2024年11月21日
-
加藤一二三さんの詰め将棋連載がギネス世界記録に認定 『家の光』に65年62日掲載2024年11月21日
-
地域の活性化で「酪農危機」突破を 全農酪農経営体験発表会2024年11月21日
-
全農いわて 24年産米仮渡金(JA概算金)、追加支払い2000円 「販売環境好転、生産者に還元」2024年11月21日
-
鳥インフル ポーランドからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
鳥インフル カナダからの生きた家きん、家きん肉等の輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
JAあつぎとJAいちかわが連携協定 都市近郊農協同士 特産物販売や人的交流でタッグ2024年11月21日
-
どぶろくから酒、ビールへ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第317回2024年11月21日
-
JA三井ストラテジックパートナーズが営業開始 パートナー戦略を加速 JA三井リース2024年11月21日
-
【役員人事】協友アグリ(1月29日付)2024年11月21日
-
畜産から生まれる電気 発電所からリアルタイム配信 パルシステム東京2024年11月21日
-
積寒地でもスニーカーの歩きやすさ 防寒ブーツ「モントレ MB-799」発売 アキレス2024年11月21日
-
滋賀県「女性農業者学びのミニ講座」刈払機の使い方とメンテナンスを伝授 農機具王2024年11月21日
-
オーガニック日本茶を増やす「Ochanowa」有機JAS認証を取得 マイファーム2024年11月21日
-
11月29日「いい肉を当てよう 近江牛ガチャ」初開催 ここ滋賀2024年11月21日
-
「紅まどんな」解禁 愛媛県産かんきつ3品種「紅コレクション」各地でコラボ開始2024年11月21日
-
ベトナム南部における販売協力 トーモク2024年11月21日
-
有機EL発光材料の量産体制構築へ Kyuluxと資本業務提携契約を締結 日本曹達2024年11月21日