【注意報】いね穂いもち 県下全域で多発のおそれ 山形県2023年7月21日
山形県病害虫防除所は、いね穂いもちが県下全域で多発のおそれがあるとして、7月20日に令和5年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
7月後半の巡回調査(7月14~19日)の結果、葉いもちの発生確認地点率は26.2%(平年:13.8%)で高い。周辺発生ほ場率は11.7%(平年:5.6%)とやや高く、県内全域で広く確認されている。特に、北村山地域、最上地域を中心に発病程度の高いほ場が確認されている。
7月18、19日の予察ほ場における葉いもち調査(はえぬき:無防除)の結果、山形市と新庄市の発病株率は100%で高く、発病程度は高い。上位葉での発生が見られ、ズリコミ症状を呈する株も確認されている。また、鶴岡市では例年より早い時期から発病が確認されており、発病株率と発病度が急激に高まっている。
感染好適条件は7月に入ってから広域で連続して出現。向こう1か月の天候は、期間の前半は、平年と同様に曇りや雨の日が多いと予報されており、今後、上位葉での発生増加と穂いもちの発生が懸念される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇早急にほ場を見回り、葉いもちの発生が見られるほ場では、直ちに治療効果のある薬剤で防除を行う。
〇穂いもちの防除は、穂孕後期と穂揃期の2回、適期を逃さずに必ず実施する。
〇葉いもちの発生が多いほ場では、穂揃期散布の7日後にも防除を行う。
〇航空防除や無人航空機等による共同防除を計画しているところでも、葉いもちが発生しているほ場では直ちに個人防除を実施する。
〇降雨が続く場合は、雨の合間を見て防除を行う。
〇薬剤耐性菌出現防止のため、同一成分の薬剤の連用は避ける。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(127)-改正食料・農業・農村基本法(13)-2025年2月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(44)【防除学習帖】第283回2025年2月1日
-
農薬の正しい使い方(17)【今さら聞けない営農情報】第283回2025年2月1日
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日