【注意報】水稲に「穂いもち」府内全域で平年より多発のおそれ 京都府2023年7月24日
京都府病害虫防除所は、水稲にいもち病(穂いもち)が平年より府内全域で多発のおそれがあるとして、7月21日に令和5年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
7月中旬に行った巡回調査の結果、葉いもちの発生量は山城では平年比やや多く、南丹と中丹では平年比多く、丹後では平年並。全体では平年比多く発生している(表1)。
一部ほ場では、上位葉に進展型病斑が認められることから、今後の天候によっては穂いもちへの感染が懸念される。また、移植時の箱施用薬剤の効果が低下する時期となっている。
7月20日発表の近畿地方1か月予報では、向こう1か月の気温は平年比高く、降水量及び日照時間はほぼ平年並の予想。また、いもち病発生予察システムBLASTAM(アメダス)によると、7月1日から20日にかけて広い範囲で感染好適条件、準好適条件が記録されている。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇上位葉へ進展した葉いもちの病斑は、穂いもちの重要な伝染源となる。
〇コシヒカリ、ヒノヒカリ、祝など発病しやすい品種や、すでに葉いもちが多発している田、山間部では特に注意し、防除適期に薬剤防除を実施する。
〇出穂後曇雨天が続く場合には、傾穂期前後にも防除を行う。特に枝梗は遅くまで菌の侵入を受けるため、枝梗いもちの発生に注意する。
〇葉いもちの発生が多い場合は、治療効果がある薬剤(カスガマイシン剤:商品名カスミン剤等、フェリムゾン・フサライド剤:商品名ブラシン剤等)で防除する。
〇防除の際には、周辺ほ場に農薬が飛散しないよう十分に注意する。
〇特別栽培米に取り組んでいる場合は、農薬を使用する前に、普及センターや農協に相談を。
〇農薬の選択に当たっては普及センター、農協等と相談し、使用時期(収穫前日数)や使用回数等の使用基準を遵守して適正に使用する。なお、最新の農薬情報は農林水産省ホームページの「農薬コーナー」の「農薬情報」を参照する。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ホウレンソウにクロテンコナカイガラムシ 県内で初めて確認 神奈川県2024年12月23日
-
【注意報】カンキツ類にミカンナガタマムシ 県内全域で多発 神奈川県2024年12月23日
-
24年産新米、手堅い売れ行き 中食・外食も好調 スーパーは売り場づくりに苦労も2024年12月23日
-
「両正条植え」、「アイガモロボ」 2024農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2024年12月23日
-
多収米でコメの安定生産・供給体制を 業務用米セミナー&交流会 農水省補助事業でグレイン・エス・ピー ①2024年12月23日
-
多収米でコメの安定生産・供給体制を 業務用米セミナー&交流会 農水省補助事業でグレイン・エス・ピー ②2024年12月23日
-
香港向け家きん由来製品 島根県、新潟県、香川県からの輸出再開 農水省2024年12月23日
-
農泊 食文化海外発信地域「SAVOR JAPAN」長野、山梨の2地域を認定 農水省2024年12月23日
-
鳥インフル 米アイダホ州、ネブラスカ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月23日
-
農林中金 当座預金口座規定を改正2024年12月23日
-
農林中金 変動金利定期預金と譲渡性預金の取り扱い終了2024年12月23日
-
「JA全農チビリンピック2024」小学生カーリング日本一は「札幌CA」2024年12月23日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」栃木県で三ツ星いちご「スカイベリー」を収穫 JAタウン2024年12月23日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」大分県で「地獄めぐり」満喫 JAタウン2024年12月23日
-
「全農親子料理教室」横浜で開催 国産農畜産物で冬の料理作り JA全農2024年12月23日
-
「愛知のうずら」食べて応援「あいちゴコロ」で販売中 JAタウン2024年12月23日
-
Dow Jones Sustainability Asia Pacific Indexの構成銘柄7年連続で選定 日産化学2024年12月23日
-
「東北地域タマネギ栽培セミナー2025」1月に開催 農研機構2024年12月23日
-
NTTグループの開発した農業用国産ドローンの取り扱い開始 井関農機2024年12月23日
-
北海道立北の森づくり専門学院 令和7年度の生徒を募集2024年12月23日