【注意報】野菜類、花き類に「オオタバコガ」県東部で多発のおそれ 神奈川県2023年8月21日
神奈川県農業技術センター病害虫防除部は、野菜類と花き類にオオタバコガが県東部で多発のおそれがあるとして、8月10日に令和5年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
神奈川県農業技術センター病害虫防除部が三浦市初声町和田に設置しているフェロモントラップへの雄成虫誘殺数は、7月第5半旬に急増。7月第5半旬から8月第1半旬までの合計が643.4頭と平年(153.6頭)の約4.2倍となっており、1996年以来最も多い。
また、同所病害虫防除部が横浜市神奈川区羽沢町に設置しているフェロモントラップへの雄成虫誘殺数は、7月第6半旬に急増。7月第6半旬から8月第1半旬までの合計が215.0頭と平年(46.8頭)の約4.6倍となっており、過去12年間で最も多い。
気象庁が8月3日に発表した向こう1か月の気象予報では、気温は平年より高いと予想され、次世代幼虫の発生に好適な条件が続くと予想される。
オオタバコガは、広食性で多くの作物を加害する。若齢幼虫は新葉や蕾、花、幼果に潜り食害するが、肥大した果実には潜らない。中齢以降の幼虫は、花、果実、葉の各部を食害し、ナスやトマト、ピーマン等では果実に穴をあけて内部を食害する。幼虫は共食いが激しいため、新葉内か大きな果実でも寄生は1頭の場合が多い。新しい食害や虫糞を確認した場合、その周辺に幼虫がいる可能性が高い。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇幼虫は、花や果実等に潜り食害し、薬剤がかかりにくい。また、齢期が進むほど薬剤の効果が低下するため、果実や花をよく観察し、若齢期を中心に薬剤防除を行う。各種作物のオオタバコガに適用のある防除薬剤例を表に示した。なお、農薬使用の際は必ずラベルの記載事項を確認し、使用基準を遵守する。
〇抵抗性を発達させないために、同じ系統の薬剤は連用せず、異なる系統の薬剤をローテーション散布する。
〇施設栽培では開口部を防虫ネットで覆い、成虫の侵入を防止する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(127)-改正食料・農業・農村基本法(13)-2025年2月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(44)【防除学習帖】第283回2025年2月1日
-
農薬の正しい使い方(17)【今さら聞けない営農情報】第283回2025年2月1日
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日