人事2024 左バナー 
JA全農人事情報
左カラム_病害虫情報2021
新聞購読申込 230901
左カラム_コラム_正義派の農政論_pc
左カラム_コラム_米マーケット情報_pc
左カラム_コラム_地方の眼力_pc
左カラム_コラム_食料・農業問題 本質と裏側
左カラム_コラム_昔の農村・今の世の中_pc
左カラム_コラム_花づくり_pc
左カラム_コラム_グローバルとローカル_pc
左カラム_コラム_TPPから見える風景_pc
左カラム_コラム_ムラの角から_pc
240401・ニッソーグリーン マスタピース水和剤SP
FMCセンターPC:ベネビア®OD
FMCプレバソンSP

【特殊報】トマトキバガ 県内で初めて確認 島根県2023年8月21日

一覧へ

島根県病害虫防除所は、トマトキバガ成虫をフェロモントラップで初めて確認。これを受けて、8月17日に令和5年度病害虫発生予察特殊報第1号を発令した。

写真1:フェロモントラップで誘殺された成虫(写真提供:島根県農業技術センター)写真1:フェロモントラップで誘殺された成虫(写真提供:島根県農業技術センター)

島根県病害虫防除所は7月20日、農業技術センターのハウストマトほ場(出雲市)周辺の露地に設置しているトマトキバガの侵入調査用のフェロモントラップ(誘殺期間:7月6~20日)において、同種疑義雄成虫1頭の誘殺を確認(写真1)。

誘殺された成虫を農林水産省神戸植物防疫所に同定依頼したところ、7月27日に島根県では未発生のトマトキバガと確認された。

また、神戸植物防疫所広島支所が浜田港に設置しているフェロモントラップにおいても、7月19日に5頭(誘殺期間:7月3~19日)、7月27日に2頭(誘殺期間:7月19~27日)の同種雄成虫の誘殺が確認されている。なお、県内では現在のところ農作物の被害は確認されていない。

同種は南アメリカ原産だが、2006年にスペインへの侵入が確認されて以降、ヨーロッパ、アフリカ、中央アメリカ、西アジア、アラビア半島、インド、ネパール、東南アジアに分布を拡大。2021年までに台湾、中国、中央アジア諸国等の近隣地域でも発生が確認されている。

国内では、同10月に熊本県で初めて確認以降、計21道県(8月15日時点)で確認されている。

成虫は、翅を閉じた静止時で体長5~7ミリ(前翅長約5ミリ、開張約10ミリ)。前翅は灰褐色の地色に黒色斑が散在し、後翅は一様に淡黒褐色。幼虫は、終齢で約8ミリで、体色は淡緑色~淡赤白色。頭部は淡褐色。前胸の背面後方に細い黒色横帯がある。

1年に複数回の世代が発生し、繁殖力が高い。発生世代数は環境条件によって異なり、年に10~12世代発生する地域もある。

卵~成虫になるまでの期間は24~38日程度で、気温が低い時期はさらに延びる。成虫は夜行性で、日中は葉の間に隠れていることが多い。

雌は一生のうち平均で約260個の卵を寄生植物の葉の裏面などに産み付ける。幼虫は1齢~4齢までの生育ステージがあり、土中や葉の表面で蛹化する。

成虫は飛翔により自力で数キロ移動し、風に乗ってさらに長距離の移動も可能。また、海外ではトマトの苗や果実の移動に伴い分散することが報告されている。その他の寄主植物の苗の移動による分散も考えられる。

被害の特徴としては、トマト、ピーマン、ナス、タバコ、バレイショなどのナス科植物が主要な寄主植物だが、マメ科のインゲンマメも寄主植物として確認されている。

被害はトマトでは、茎葉の内部に幼虫が潜り込んで食害し、孔道が形成。葉の食害部分は表面のみを残して薄皮状になり、白~褐変した外観となる。

果実では、幼虫が穿孔侵入して内部組織を食害するため、果実表面に数ミリ程度の穿孔痕が生じるとともに食害部分の腐敗が生じ、果実品質が著しく低下する。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇ほ場内をよく見回り、見つけ次第捕殺する。

〇被害葉や被害果はほ場から持ち出し、野外に放置せずに土中深くに埋却するか、ビニル袋に入れて一定期間密閉し成幼虫を死滅させるなど、適切に処分する。

〇現在、トマトキバガに対する登録農薬はトマトとミニトマトにある。また、薬剤防除にあたっては、薬剤抵抗性の発達を防ぐため、系統の異なる薬剤のローテーション散布を行う。

〇疑わしい被害や虫が発生している場合は、島根県病害虫防除所(農業技術センター資源環境研究部病虫科:0853-22-6772)に連絡を。

重要な記事

ナガセサンバイオ右上長方形SP 20230619

最新の記事

クミアイ化学右カラムSP

みどり戦略

Z-GIS 右正方形2 SP 230630

注目のテーマ

注目のテーマ

JA共済連:SP

JA人事

JAバンク:SP

注目のタグ

topへ戻る