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【注意報】いちごに「ナミハダニ」県内全域で多発のおそれ 長崎県2023年8月22日

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長崎県病害虫防除所は、いちごにハダニ類(ナミハダニ)が県内全域で多発のおそれがあるとして、8月18日に令和5年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。

長崎県病害虫防除所によると、8月前期の育苗床での巡回調査(26筆)の結果、寄生株率は21.4%(平年 12.8%)、発生圃場率は73.1%(平年 53.9%)と平年より高かった。

福岡管区気象台が8月17日に発表した気象予報によると、向こう1か月の気温は平年より高い見込みで、同虫の発生に好適となる。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇本圃で多発すると防除が困難になるため、本圃へ持ち込まないよう定植前の防除を徹底する。株冷・夜冷処理を行う場合は、入庫前に薬剤防除を徹底する。

〇下葉の裏に多く寄生するため、薬液が葉裏に十分かかるように丁寧に散布する。

〇古葉を摘葉後に防除すると効果的。摘葉した葉を圃場内に放置すると周辺株へハダニが移動するため、速やかに圃場外に持ち出し密閉処分する。

〇薬剤抵抗性発達防止のため、同一系統(令和5年長崎県病害虫防除基準P214~217の「作用機構による分類(IRAC)」参照)の薬剤は連用しない。薬剤は感受性低下の恐れが少ない気門封鎖剤を積極的に活用するが、卵に対する効果が低いため5~7日おきに連続散布を行なう。

〇天敵による防除を予定している場合は、薬剤によっては天敵に長期間影響を与えるものがあるため、薬剤の選択と使用時期に注意する。

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