世界最多種の植物ゲノム情報 多機能データベース「Plant GARDEN」開発 かずさDNA研究所2023年8月23日
かずさDNA研究所は、多数の植物のゲノム関連情報を幅広い利用者に向けて提供するデータベース「Plant GARDEN(プラントガーデン)」を開発した。
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食糧問題や生物多様性維持など様々な観点から、植物研究への期待が世界的に高まる中、重要な基盤となるのがゲノムの情報。
近年のDNA分析技術の急速な進歩を受けて、これまでに1000種を超える植物で全ゲノムの塩基配列が決定され、これをもとに遺伝子やDNAマーカー1など、ゲノムに含まれる有用な情報が多数公開されている。
一方で、これらの情報の多くはあちこちのデータベースに散らばっており、利用しにくい状態にある。
この状況を改善するため、かずさDNA研究所は、多数の植物のゲノム関連情報をまとめて、使いやすく提供するデータベース「Plant GARDEN」を開発した。このデータベースを使うことで、幅広い利用者が植物ゲノムに含まれる様々な情報に簡単に触れることができるようになる。その結果、ゲノムや遺伝子の多様性の理解が進み、育種プロセスの加速や生物多様性の維持など人々の暮らしや地球環境の保全に貢献することが期待される。
同研究成果は8月12日、国際学術雑誌『BMC Plant Biology』でオンライン公開された。
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