【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2023年8月29日
鳥取県病害虫防除所は、果樹全般に果樹カメムシ類の被害が県内全域で懸念され今後、果樹園への飛来量が増加すると予想されることから、8月28日に令和5年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
左から、チャバネアオカメムシ成虫、クサギカメムシ成虫、
ツヤアオカメムシ成虫(写真提供:鳥取県病害虫防除所)
鳥取県病害虫防除所によると、カメムシ類の予察灯における調査において、8月中旬から誘殺数が急増している。種や調査地点により誘殺状況はやや異なるが、全般的に発生量が多い。
8月中旬現在、県予察ほ場(園芸試験場河原試験地)において、カキへの果実被害が確認されたが、果樹園全般におけるカメムシ類の飛来数は少ない。
広島地方気象台が8月24日に発表した向こう1か月の気象によると、今後、カメムシ類の活動に好適な条件になると見込まれ、果樹園への飛来量の増加が予想される。
左から、ナシ「王秋」、カキ「富有」の果実被害(写真提供:鳥取県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇カメムシ類の被害や飛来状況は、ほ場間差が大きいため、園内外をこまめに見回り、早期発見に努め、被害果実やカメムシ類の発生が多い場合は早急に防除を行う(ネオニコチノイド系又は合成ピレスロイド系殺虫剤のいずれかを選択)。特に、過去の多発生年に早期に被害を受けた地域では注意する。
〇防除は、カメムシ類が飛来する夕方か早朝が効果的。ただし、薬剤が乾きにくい気象条件では薬害が発生しやすいため、夕方散布を実施しない。また、カメムシ類は移動性が高いため、広域的な防除に努める。
〇合成ピレスロイド系殺虫剤の多用は、カイガラムシ類及びハダニ類の発生を助長した事例があるため、必要最小限の使用にとどめる。
〇各樹種の防除薬剤は表を参考とする。また、農薬の使用基準を遵守するとともに、使用上の注意事項を守る。
〇防除を行う際は、農作業安全に十分に注意する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日