フェイガーと業務提携 農家の収入向上と持続可能な農業へ 坂ノ途中2023年9月8日
環境負荷の小さい農業の普及をめざす坂ノ途中は、フェイガーと業務提携契約を締結。サステナブルな社会の実現や農家の新たな収益を増やす取り組みとして、カーボンクレジットの活用を推進する。
坂ノ途中とフェイガーで推進する「カーボンクレジット」の仕組み
坂ノ途中は「100年先も続く、農業を。」を掲げ、環境負荷の小さい農業の普及を目指し、新規就農者のパートナーとして伴走している。これまで新規就農者の農作物の流通・販売を中心に事業を行なってきたが、その枠を超えて提携農家とともに持続可能な社会を目指し、カーボンニュートラルに向けた取り組みを行う。
フェイガーは農業由来カーボンクレジットの生成を行っており、農家の脱炭素の取り組みの支援及びクレジット化を通した収益化を行う日本初のスタートアップ。2023年度は10都道府県、20地域、100農家以上を対象としたプロジェクト組成を見込んでおり、2024年度はタイやミャンマーなど海外プロジェクトの開始を予定している。
世界の温室効果ガスの12%は農業由来といわれる農業には、多くの削減ポテンシャルがあるといえる。日本では水田からのメタン排出削減ポテンシャルが大きいことから、坂ノ途中の提携農家とフェイガーのソリューションを組み合わせ取り組みを広げていく。坂ノ途中の提携農家(約400件)との繋がりを活かしながら脱炭素農法の紹介や収益化を進め、1000ha以上の農地の脱炭素化とカーボンクレジットの活用をすすめ、農家の新たな収入源を生み出す。
また、坂ノ途中はラオス・ミャンマー・ネパールなどアジアのコーヒー産地で、森の中でコーヒーを育てる森林農法(アグロフォレストリー)を用いた栽培技術の提供や品質の向上に取り組んでいる。この森林保全・再生や未利用森林の活用、シェードツリーの植林などに、フェイガーが推進する「カーボンクレジット」という仕組みを導入し、コーヒー産地の脱炭素の取り組みも視野に入れている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日