【注意報】ダイズ、野菜類、花き類に「シロイチモジヨトウ」県内全域で多発のおそれ 愛知県2023年9月14日
愛知県農業総合試験場は、ダイズ、野菜類、花き類にシロイチモジヨトウが県内全域で多発のおそれがあるとして、9月13日に令和5年度病害虫発生予察注意報第10号を発令した。
愛知県農業総合試験場によると、8月18日発表の病害虫発生予察注意報第8号から発生がさらに増加している。フェロモントラップの8月第1半旬から9月第2半旬までの総誘殺数(図)は次の通り。
・長久手市(露地畑ほ場)409頭(平年64.8頭、前年79頭)で、過去10年間と比較して最も多い。
・豊橋市(ハクサイほ場)2972頭(過去6年平均802.2頭、前年844頭)で、過去6年間と比較して最も多い。
・西尾市(ダイズほ場)1618頭(過去4年平均762.3頭、前年696頭)で、過去4年間と比較して2番目に多い。
9月上旬にキャベツほ場で実施した巡回調査(9地点16ほ場)で、シロイチモジヨトウの寄生株率は7.3%(平年1.2%、昨年0.4%)で過去10年と比較して最も高い。
名古屋地方気象台が9月7日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の気温は、高いと予想されており、同虫の発生に好適な条件となる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇シロイチモジヨトウは寄生範囲が広く、キャベツのほか、ハクサイ、ダイコン、ネギ、ホウレンソウ、イチゴなどの野菜類やキクなど花き類など50種以上におよぶ。近年、愛知県でもダイズへの加害が多くみられるようになった。
〇施設栽培では成虫の飛び込みに注意し、開口部を防虫ネットで被覆する。
〇齢の進んだ幼虫には薬剤効果が低下するため、若齢幼虫のうちに対象作物に登録のある薬剤を選んで防除する。
参考:農林水産省農薬登録情報提供システム
〇ほ場周辺の雑草は増殖源になるため除去する。
〇令和5年度病害虫発生予察注意報第8号(シロイチモジヨトウ)も参考にする。※ダイズのシロイチモジヨトウに適用のある農薬が少ないため総使用回数に注意を。第8号記載のプレオフロアブル(ピリダリルを含む剤)の総使用回数は2回以内)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(127)-改正食料・農業・農村基本法(13)-2025年2月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(44)【防除学習帖】第283回2025年2月1日
-
農薬の正しい使い方(17)【今さら聞けない営農情報】第283回2025年2月1日
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日