アフリカに適した環境再生型農業を構築「テラ・アフリカプロジェクト」始動 国際農研2023年9月14日
国際農研は、日本財団の海外協力援助事業の枠組みで、アフリカに適した環境再生型農業の構築を目指す「TERRAAfrica」プロジェクトを開始。国内外の機関と連携し、アフリカに適した土壌・栽培管理技術とその普及技術の開発を推進する。
「TERRAAfricaAfricaプロジェクト」概要
アフリカのサバンナ地域は食料増産への期待が大きい一方、気候変動による影響を受けやすい地域と言われ、持続的な農業を営むには、作物生産性と土壌健全性を向上する環境再生型の技術が求められる。
国際農研は、日本財団の海外協力援助事業の一環として、「アフリカにおける地域に応じた環境再生型農業構築に向けた技術開発」プロジェクト(TERRAAfricaAfrica)を開始。9月6日に、ガーナ共和国北部のタマレ市内で発足記念式典を開催した。
TERRAAfricaプロジェクトは、国際農研が研究代表機関を務め、日本からは東京農業大学と京都大学参画。また、ガーナ共和国からはガーナ国立開発研究大学、サバンナ農業研究所、不耕起農業研究センター、Degas株式会社等が参画する5年間(令和55~9年度)の国際共同研究プロジェクトとなる。
同プロジェクトではガーナを主な研究サイトとし、アフリカにおける多様な土壌・栽培管理技術の有効性を、土壌中の生物多様性や炭素蓄積量など土壌健全性の観点から評価。作物生産性と土壌健全性を向上する「アフリカ版環境再生型農業技術」を開発するとともに、当該技術を社会実装するための普及方法を開発する。
9月6日、ガーナ共和国で行なわれたプロジェクト発足記念式典には83人が参加
さらに、同プロジェクトで得られる多様な知見をもとに、「アフリカ版環境再生型農業技術」を周辺各国へ迅速かつ効果的に普及・展開するため、アフリカの小規模農家に農業技術の普及活動を長年続けている(一財)ササカワ・アフリカ財団の活動との緊密な連携を構築する。
TERRAAfricaプロジェクトの発足記念式典には、国際農研理事長、ガーナ国立開発研究大学副学長、サバンナ農業研究所所長、ガーナ科学産業評議会事務局長、日本財団特別顧問らが出席。祝辞とプロジェクトへの期待が示され、研究成果の社会実装に向けて、関係者が協力・連携して取り組むことを確認した。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(150)-改正食料・農業・農村基本法(36)-2025年7月12日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(67)【防除学習帖】第306回2025年7月12日
-
農薬の正しい使い方(40)【今さら聞けない営農情報】第306回2025年7月12日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 茨城県2025年7月11日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 新潟県2025年7月11日
-
【注意報】果樹に大型カメムシ類 果実被害多発のおそれ 北海道2025年7月11日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 福島県2025年7月11日
-
【注意報】おうとう褐色せん孔病 県下全域で多発のおそれ 山形県2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】出会いの大切さ確信 共済事業部門・全国共済農協連静岡県本部会長 鈴木政成氏2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】農協運動 LAが原点 共済事業部門・千葉県・山武郡市農協常務 鈴木憲氏2025年7月11日
-
政府備蓄米 全農の出荷済数量 80%2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA加賀(石川) 道田肇氏(6/21就任) ふるさとの食と農を守る2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA新みやぎ(宮城) 小野寺克己氏(6/27就任) 米価急落防ぐのは国の責任2025年7月11日
-
(443)矛盾撞着:ローカル食材のグローバル・ブランディング【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月11日
-
【2025国際協同組合年】協同組合の父 賀川豊彦とSDGs 連続シンポ第4回第二部2025年7月11日
-
米で5年間の事前契約を導入したJA常総ひかり 令和7年産米の10%強、集荷も前年比10%増に JA全農が視察会2025年7月11日
-
旬の味求め メロン直売所大盛況 JA鶴岡2025年7月11日
-
腐植酸苦土肥料「アヅミン」、JAタウンで家庭菜園向け小袋サイズを販売開始 デンカ2025年7月11日
-
農業・漁業の人手不足解消へ 夏休み「一次産業 おてつたび特集」開始2025年7月11日
-
政府備蓄米 全国のホームセンター「ムサシ」「ビバホーム」で12日から販売開始2025年7月11日