ドローン空撮×AI画像認識 牧草地の雑草をピンポイント除草 実証実験開始 NTT Com2023年9月21日
NTTコミュニケーションズは、農事組合法人 清和農場および共同実証機関であるホクレン農業協同組合連合会、ビコンジャパン、ホクサン、 JAくしろ丹頂の6者で、ドローン空撮とAI画像認識で検知した牧草地の雑草をピンポイント除草する実証実験を開始した。
農薬のピンポイント散布の様子。セクションコントロールスプレーヤー(左)と小型農薬散布ロボット
同実証実験では、牧草の生産において大きな課題となっている雑草を、ドローン空撮画像およびAI画像認識技術で検知するとともに、セクションコントロールスプレーヤーや農薬散布ドローン、小型農薬散布ロボットなど最新機器を活用し、ピンポイントで除草する新技術を実証する。農研機構が公募した「戦略的スマート農業技術の実証・実装」において選定され、取り組む。
牛の飼料となる牧草の生産において、雑草は牧草の生育を阻害するだけでなく、乳牛が誤って口にすることにより搾乳量の低下につながることから、大きな課題となっている。
NTT Comはこれまで、ドローン空撮画像およびAI画像認識による雑草検知などに取り組み、高い精度で雑草を検知することに成功。一方、検知した雑草の対策においては、広大な牧草地全体への農薬散布や人手によるピンポイント散布など対処方法が限られており、農薬のコストや散布する稼働の面から対策が難航している。そのため、今回検知した雑草に対し、セクションコントロールスプレーヤーや農薬散布ドローン、小型農薬散布ロボットなど最新機器を活用し、雑草が繁茂するエリアにピンポイントで自動農薬散布を行う技術の確立に向け、6者で実証実験に取り組む。
雑草にピンポイントで自動農薬散布が可能となることで、除草にかかる農薬コストや散布稼働の大幅な削減が期待できる。
◎実証実験内容
(1) ドローン空撮画像およびAI画像認識技術を用いた牧草地の雑草検出・位置特定実験
(2) 部分散布可能な作業機械を用いた特定エリアに対する自動農薬散布による除草実験
各者の役割
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日