【注意報】豆類に吸実性カメムシ類 府内全域で多発のおそれ 京都府2023年9月22日
京都府病害虫防除所は、豆類(黒大豆、アズキ)に吸実性カメムシ類(アオクサカメムシ、イチモンジカメムシ、ホソヘリカメムシ、ミナミアオカメムシ等)が府内全域で多発のおそれがあるとして、9月21日に令和5年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
左上:アオクサカメムシ成虫(触角第3、4、5節が黒色)(以下、写真提供:京都府病害虫防除所)
右上:ミナミアオカメムシ成虫(触角第3、4、5節が褐色)
左下:イチモンジカメムシ成虫、右下:ホソヘリカメムシ成虫
京都府病害虫防除所によると、9月中旬に実施した黒大豆の巡回調査の結果、寄生株率は3.0%で平年比やや多く、25株当たりの虫数は1.1頭で平年並、発生ほ場率は37.5%で平年並。9月中旬に行ったアズキの巡回調査の結果、寄生株率は1.7%で例年比やや多い。25株当たりの虫数は0.6頭で例年比やや多く、発生ほ場率は50.0%で例年比多い。
アオクサカメムシの予察灯(60W)への誘殺数(8月第3半旬~9月第2半旬の合計)は、京田辺市で誘殺を認めず(平年並)(平年0.4頭)、亀岡市で8頭(平年:0.3頭)で平年比多く、京丹後市で誘殺を認めていない(平年:0.2頭)。
イチモンジカメムシの予察灯(60W)への誘殺数(同上)は、京田辺市で誘殺を認めず(平年並)(平年0.4頭)、亀岡市で10頭(平年:0.6頭)で平年比多く、京丹後市で誘殺を認めていない(平年並)(平年:0.4頭)。
ミナミアオカメムシの予察灯(60W)への誘殺数(同上)は、京田辺市で2頭で平年並(平年1.7頭)。亀岡市で17頭(平年:0.3頭)で平年比多く、京丹後市で誘殺を認めていない(平年並)(平年:0.0頭)。
イチモンジカメムシの予察灯(BL)への誘殺数(同上)は、京田辺市で誘殺を認めず(平年並)(平年0.7頭)、亀岡市で8頭(平年:2.3頭)で平年比多く、京丹後市で4頭で平年比やや多い(平年:1.7頭)。
ミナミアオカメムシの予察灯(BL)への誘殺数(同上)は、京田辺市で3頭で平年比やや多く(平年1.8頭)、亀岡市で10頭(平年:1.1頭)で平年比多く、京丹後市で誘殺を認めていない(平年並)(平年:0.0頭)。
大阪管区気象台が9月16日に発表した1か月予報では、向こう1か月の気温は平年比高いと予想されている。今後、同虫による被害の増加が懸念される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇黒大豆における吸実性カメムシ類の防除適期は着莢期から子実肥大中期です。約10日間隔で2~3回防除を実施する。
(2)アズキにおける吸実性カメムシ類の防除は開花期直前から約10日間隔で2~3回実施。収穫までの日数を考慮して防除を実施する。
(3)薬剤散布の際は、薬剤が莢によくかかるよう散布すること。農薬の使用に当たっては、ラベルやインターネット等で最新の使用方法や注意事項を確認する。また、各薬剤の使用回数を守るとともに、同一成分を含む農薬の総使用回数についても注意を。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ホウレンソウにクロテンコナカイガラムシ 県内で初めて確認 神奈川県2024年12月23日
-
【注意報】カンキツ類にミカンナガタマムシ 県内全域で多発 神奈川県2024年12月23日
-
「両正条植え」、「アイガモロボ」 2024農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2024年12月23日
-
多収米でコメの安定生産・供給体制を 業務用米セミナー&交流会 農水省補助事業でグレイン・エス・ピー ①2024年12月23日
-
多収米でコメの安定生産・供給体制を 業務用米セミナー&交流会 農水省補助事業でグレイン・エス・ピー ②2024年12月23日
-
香港向け家きん由来製品 島根県、新潟県、香川県からの輸出再開 農水省2024年12月23日
-
農泊 食文化海外発信地域「SAVOR JAPAN」長野、山梨の2地域を認定 農水省2024年12月23日
-
鳥インフル 米アイダホ州、ネブラスカ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月23日
-
「JA全農チビリンピック2024」小学生カーリング日本一は「札幌CA」2024年12月23日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」栃木県で三ツ星いちご「スカイベリー」を収穫 JAタウン2024年12月23日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」大分県で「地獄めぐり」満喫 JAタウン2024年12月23日
-
「全農親子料理教室」横浜で開催 国産農畜産物で冬の料理作り JA全農2024年12月23日
-
「愛知のうずら」食べて応援「あいちゴコロ」で販売中 JAタウン2024年12月23日
-
Dow Jones Sustainability Asia Pacific Indexの構成銘柄7年連続で選定 日産化学2024年12月23日
-
「東北地域タマネギ栽培セミナー2025」1月に開催 農研機構2024年12月23日
-
NTTグループの開発した農業用国産ドローンの取り扱い開始 井関農機2024年12月23日
-
北海道立北の森づくり専門学院 令和7年度の生徒を募集2024年12月23日
-
店舗、宅配ともに前年超え 11月度供給高速報 日本生協連2024年12月23日
-
雪の少ない胆振で就農「いぶり農業フェア」開催 北海道2024年12月23日
-
生分解性黒マルチフィルム「Nature Master」試作品を販売開始 昭光通商2024年12月23日