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【注意報】ダイズ、野菜類、花き類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 愛知県2023年9月29日

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愛知県農業総合試験場は、ダイズ、野菜類、花き類にハスモンヨトウが県内全域で多発のおそれがあるとして、9月28日に令和5年度病害虫発生予察注意報第12号を発令した。

図:フェロモントラップにおけるハスモンヨトウの誘殺数

愛知県農業総合試験場によると、病害虫発生予察注意報第9号を発表した9月13日時点からハスモンヨトウの発生がさらに増加している。

9月下旬にダイズほ場で実施した巡回調査(9地点18ほ場)において、ハスモンヨトウの寄生株率は28.4%(平年2.7%、前年1.3%)で、過去10年間と比較して最も高い。また、9月下旬にキャベツほ場で実施した巡回調査(9地点18ほ場)において、同虫の寄生株率は5.5%(平年0.3%、昨年0.1%)で過去10年間と比較して最も高い。

フェロモントラップの9月第1半旬から9月第5半旬までの総誘殺数(図)は次の通り。

・長久手市(露地畑ほ場)3129頭(平年1,165頭、前年1935頭)であり、過去10年間と比較して最も多い。
・豊橋市(ハクサイほ場)7910頭(平年4529頭、前年4576頭)で、過去10年間と比較して最も多い。
・田原市(キャベツほ場)1401頭(平年560頭、前年1212頭)で、過去10年間と比較して2番目に多い。
・弥富市(ダイズほ場)1058頭(平年737頭、前年263頭)で、過去9年間と比較して3番目に多い。
・安城市(ダイズほ場)503頭(平年31頭、前年10頭)で、過去10年間と比較して最も多い。
・西尾市(ダイズほ場)593頭(平年217頭、前年17頭)で、過去10年間と比較して2番目に多い。

名古屋地方気象台が9月28日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の気温は高いと予想されており、ハスモンヨトウの発生に好適な条件。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇齢の進んだ幼虫には薬剤効果が低下するため、発生を確認したら速やかに対象作物に登録のある薬剤を選んで防除する。(参考:農林水産省農薬登録情報提供システム、8月18日発表ハスモンヨトウ情報第2号(ダイズ、キャベツ)。

〇今後もほ場への飛来が続くことが予想されるため、薬剤防除後もこまめにほ場を巡回し、発生状況に注意する。卵塊や分散する前の若齢幼虫は捕殺する。

〇ハスモンヨトウは寄生範囲が広い。ほ場周辺の雑草は増殖源になるため除去する。

〇施設栽培では成虫の飛び込みに注意し、開口部を防虫ネットで被覆する。

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