【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 県内で多発のおそれ 福井県2023年9月29日
福井県農業試験場は、トマト、キャベツ、ブロッコリー、ナス、ピーマン、野菜類、花き類にオオタバコガが県内で多発のおそれがあるとして、9月28日に令和5年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
左から、オオタバコガ卵(0.5mm)、オオタバコガによるトマトの被害、
オオタバコガ成虫(前翅長1.6cm)(写真提供:福井県農業試験場)
オオタバコガはトマト、キャベツ、ブロッコリー、ナス、ピーマン、野菜類、花き類など幅広い農作物に被害を与える害虫。福井県農業試験場によると、フェロモントラップ誘殺数は平年、前年に比べて多く、9月4半旬では平年比7.0倍、5半旬では平年比4.7倍誘殺された。
10月の気温は平年より高く、降水量は平年並みの予想で、オオタバコガの増殖に好適。フェロモントラップにおけるオオタバコガの誘殺数は9月中旬から急激に増加しており、9月下旬以降に幼虫が多発生のおそれがある。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇新葉や花蕾等に卵を一つずつまばらに多数産み、若齢幼虫は穴をあけ、中齢以降は植物体内に食入し虫糞でも発生が確認できる。食入すると薬剤が効かないため、発生初期の発見・防除が重要。
〇同一系統薬剤の連用を避ける。
〇薬剤の安全使用基準を遵守する。
〇圃場内および周辺の除草を徹底する。
〇施設栽培では開口部にサイドネット(5mm程度)等を張る。
〇施設栽培ではサイドネットの点検を行う。
〇地表下数センチの土中で蛹化し、施設では越冬できるので栽培後に耕起して蛹を殲滅する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(127)-改正食料・農業・農村基本法(13)-2025年2月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(44)【防除学習帖】第283回2025年2月1日
-
農薬の正しい使い方(17)【今さら聞けない営農情報】第283回2025年2月1日
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日