【注意報】野菜類・花き類・ダイズに「ガ類」県内全域で多発のおそれ 山口県2023年10月4日
山口県病害虫防除所は、野菜類・花き類・ダイズのガ類(ハスモンヨトウ、オオタバコガ、シロイチモジヨトウ)が県内全域で多発のおそれがあるとして、10月3日に令和5年度病害虫発生予察注意報第5号を発令した。
シロイチモジヨトウの老齢幼虫(以下、写真提供:山口県病害虫防除所)
山口県病害虫防除所によると、9月下旬の巡回調査(キャベツ)では、ハスモンヨトウは発生ほ場率60.0%(平年28.6%)、寄生株率11.8%(平年1.5%)。オオタバコガは発生ほ場率30.0%(平年5.0%)、寄生株率2.0%(平年0.1%)。シロイチモジヨトウは発生ほ場率30.0%(平年7.0%)寄生株率2.0%(平年0.2%)で、いずれも過去10年で最も高かった。
キャベツの被害株(9月28日撮影)(左)、オオタバコガの老齢幼虫
ハスモンヨトウ、オオタバコガ、シロイチモジヨトウのフェロモントラップ誘殺数は9月下旬に急増しており、今後も発生の増加が予想される。また、ハスモンヨトウは卵塊、若齢幼虫が中心で、キャベツ等では早急に防除を徹底し、結球前の被害を防止する必要がある。
福岡管区気象台が9月28日に発表した1か月予報では、気温は高く、降水量はほぼ平年並の見込みであることから、害虫の活動に好適な条件が続くと予想される。
ハスモンヨトウの卵塊(左)と若齢幼虫(右)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇ほ場をよく観察し、発生及び被害が認められた場合には直ちに防除を行う。卵塊や若齢幼虫が集中した葉を見つけた場合は、捕殺するとともに薬剤防除を実施する。
〇防除薬剤は、令和5年農作物病害虫・雑草防除指導基準を参考に選定する。
<防除上注意すべき事項>
(1) 中齢から老齢幼虫は薬剤の効果が低下するため、若齢幼虫期の防除を徹底する。
(2) 多くの薬剤に抵抗性が発達しているため、散布後には効果を確認するとともに、同一系統薬剤の連用は避ける。
(3) 施設栽培では、ハスモンヨトウは葉の裏や鉄骨パイプ等の高い位置に黄褐色の毛で覆われた卵塊を産卵することが多いので注意する。
(4) 農薬を使用する際には使用基準を遵守し、適正な散布作業を実施する。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】JA全農(2025年1月1日付)2024年11月21日
-
【地域を診る】調査なくして政策なし 統計数字の落とし穴 京都橘大学教授 岡田知弘氏2024年11月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】国家戦略の欠如2024年11月21日
-
加藤一二三さんの詰め将棋連載がギネス世界記録に認定 『家の光』に65年62日掲載2024年11月21日
-
地域の活性化で「酪農危機」突破を 全農酪農経営体験発表会2024年11月21日
-
全農いわて 24年産米仮渡金(JA概算金)、追加支払い2000円 「販売環境好転、生産者に還元」2024年11月21日
-
鳥インフル ポーランドからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
鳥インフル カナダからの生きた家きん、家きん肉等の輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
JAあつぎとJAいちかわが連携協定 都市近郊農協同士 特産物販売や人的交流でタッグ2024年11月21日
-
どぶろくから酒、ビールへ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第317回2024年11月21日
-
JA三井ストラテジックパートナーズが営業開始 パートナー戦略を加速 JA三井リース2024年11月21日
-
【役員人事】協友アグリ(1月29日付)2024年11月21日
-
畜産から生まれる電気 発電所からリアルタイム配信 パルシステム東京2024年11月21日
-
積寒地でもスニーカーの歩きやすさ 防寒ブーツ「モントレ MB-799」発売 アキレス2024年11月21日
-
滋賀県「女性農業者学びのミニ講座」刈払機の使い方とメンテナンスを伝授 農機具王2024年11月21日
-
オーガニック日本茶を増やす「Ochanowa」有機JAS認証を取得 マイファーム2024年11月21日
-
11月29日「いい肉を当てよう 近江牛ガチャ」初開催 ここ滋賀2024年11月21日
-
「紅まどんな」解禁 愛媛県産かんきつ3品種「紅コレクション」各地でコラボ開始2024年11月21日
-
ベトナム南部における販売協力 トーモク2024年11月21日
-
有機EL発光材料の量産体制構築へ Kyuluxと資本業務提携契約を締結 日本曹達2024年11月21日