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【注意報】カンキツ、カキ、キウイフルーツ等に果樹カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 神奈川県2023年10月6日

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神奈川県農業技術センターは、カンキツ、カキ、キウイフルーツ等に果樹カメムシ類が県下全域で多発のおそれがあるとして、10月5日に令和5年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。

神奈川県農業技術センターによると、予察灯における9月のツヤアオカメムシ成虫誘殺数は、伊勢原市で1万1205頭(平年1913.3頭)、平塚市で1868頭(平年110.2頭)と、いずれも過去15年間で最も多く、9月6半旬に急増している。また、チャバネアオカメムシは、伊勢原市で8月6半旬、平塚市で8月3半旬から平年より多い。

ヒノキ球果枝におけるチャバネアオカメムシ成虫の寄生は、9月下旬に急増している。餌であるヒノキ球果におけるカメムシ類の口針鞘数は、9月下旬にヒノキからカメムシが離脱する目安とされる25本/果実を超えた地点がある。今後、ヒノキ球果の劣化に伴い、カメムシ類のヒノキからの離脱が進むと考えられる。

以上の結果により、ヒノキから離脱分散した成虫が果樹園に飛来すると考えられ、カンキツ、カキ、キウイフルーツ等の被害が多くなると予想される。気象庁が9月28日に発表した向こう1ヶ月の気象予報では、気温が平年より高いことから、同虫の活動に好適な条件となる。

表:防除薬剤例(〇は登録あり、10月4日現在の登録)

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇果樹園の内外を見回り、発生を認めたら直ちに防除する。特にヒノキ・スギ林に隣接する果樹園は、急激に発生が増加することがあるため注意する。また、台風通過後に飛来が多くなる場合があることにも注意する。

〇チャバネアオカメムシには黄色防蛾灯が有効とされている。

〇カメムシ類に適用のある防除薬剤を下表に示した(令和5年度県病害虫雑草防除指導指針等掲載農薬)。なお、農薬使用の際は、必ずラベルの記載事項を確認し使用基準を遵守する。

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