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【注意報】トマトにトマト黄化葉巻病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2023年12月5日

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愛知県農業総合試験場は、トマトにトマト黄化葉巻病が県内全域で多発のおそれがあるとして、12月4日に令和5年度病害虫発生予察注意報第15号を発令した。

図1:タバココナジラミの幼虫(左)と成虫(写真提供:愛知県農業総合試験場)図1:タバココナジラミの幼虫(左)と成虫(写真提供:愛知県農業総合試験場)

愛知県農業総合試験場によると、11月下旬に県内14ほ場で行った巡回調査において、トマト黄化葉巻病の発病株率が1.9%(平年1.3%、前年3.9%)と、過去10年で3番目に高かった。

また、コナジラミ類の成虫寄生枝率が14.3%(平年5.1%、前年14.7%)で過去10年で2番目に高かった。発生ほ場率は50.0%(平年39.9%、前年53.8%)で、近年高い状況が続いている。

図2:トマト黄化葉巻病の発病株(写真提供:愛知県農業総合試験場)図2:トマト黄化葉巻病の発病株(写真提供:愛知県農業総合試験場)

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇施設内への侵入を防ぐため、開口部に防虫ネット(目合い0.4ミリ以下)を展張する。やぶれがある場合は必ず補修する。

〇黄色粘着板や黄色粘着テープを施設内や周辺部に設置し、成虫を捕殺する。

〇多発すると防除が困難となるため、発生初期に表を参考に防除する。気門封鎖剤を活用するとともに、薬剤抵抗性の発達を防ぐためIRACコードが同じ薬剤を連続して使用することは避ける。

〇農薬を散布する場合は、花粉交配用昆虫への影響日数に注意して薬剤選定する。

〇発病株は見つけ次第抜き取り、適切に処分する。

〇耐病性品種もトマト黄化葉巻ウイルスに感染するため、感受性品種と同様にタバココナジラミの防除を行う。

〇コナジラミ類によってトマト黄化病(ToCV)も媒介されるため注意する。

表:トマトのコナジラミ類に対する主な防除薬剤

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