「有機ミニトマトの病害虫管理体系標準作業手順書」改訂版を公開 農研機構2023年12月20日
農研機構は12月19日、「有機ミニトマトの病害虫管理体系標準作業手順書(夏秋どり施設栽培向け)」の改訂版をウェブサイトで公開。夏秋どりミニトマトの施設有機栽培で利用できる病害虫防除技術や技術導入例、経営評価などについて分かりやすく紹介している。
「有機ミニトマトの病害虫管理体系標準作業手順書(夏秋どり施設栽培向け)」改訂
ミニトマトは外食産業や家庭での消費量が多く、今後も需要拡大が期待できる生産者にとって魅力的な果菜類。一方で、有機栽培では病害虫による被害が生じるリスクが高く、収量や品質の安定が課題となっていた。
農研機構は、2021年9月から、輪作や栽培管理による耕種的防除、防虫ネットや太陽熱土壌消毒による物理的防除、土着天敵や市販の天敵・微生物製剤を用いた生物的防除、有機JAS規格適合の殺虫剤・殺菌剤による化学的防除を組み合わせた、「施設有機栽培ミニトマトの総合的病害虫管理体系標準作業手順書」を公開している。
このほど、同手順書に、新たに登録された天敵資材を用いた防除技術を追加し、その導入方法や導入効果、新規天敵資材を加えた経営評価を掲載した「改訂版」を作成。タイトルを刷新し「有機ミニトマトの病害虫管理体系標準作業手順書(夏秋どり施設栽培向け)」として公開した。改訂版では、技術の特徴や具体的な手順、導入例などについて詳しく解説。生産者がこれまで以上に防除効果を実感できるような管理体系を提示している。
同手順書改訂版を活用することで、施設有機栽培夏秋どりミニトマトの安定生産と「みどりの食料システム戦略(令和3年5月策定)」のKPI重要業績評価指標)である「耕地面積に占める有機農業の割合を2050年までに25%に拡大」の目標達成に大きく貢献することが期待される。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(127)-改正食料・農業・農村基本法(13)-2025年2月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(44)【防除学習帖】第283回2025年2月1日
-
農薬の正しい使い方(17)【今さら聞けない営農情報】第283回2025年2月1日
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日