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種子繁殖型イチゴ新品種「よつぼし」栽培と育苗省力化の研究成果を紹介 生研支援センター2023年12月21日

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農林水産業や食品産業における新産業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供する生研支援センターは、平成28年度から平成30年度にかけて行われた、種子から育てるイチゴの新品種「よつぼし」の栽培と育苗の省力化の研究成果を紹介している。

「よつぼし」の果実と種子(提供:種子繁殖型イチゴ研究会)「よつぼし」の果実と種子(提供:種子繁殖型イチゴ研究会)

「よつぼし」は、2017年に品種登録され、その後、2018年度には14.2 ヘクタール、2020年度には30.9ヘクタール、2022年度には39.4ヘクタールと順調に栽培面積を伸ばしている。また、「ベリーポップすず」「ベリーポップはるひ」と「よつぼし」に続く種子繁殖型の品種も開発されるなど、種苗会社による種子繁殖型ビジネスへの参入も始まっている。

三重県農業研究所を代表機関とする9機関からなる研究グループは、種子繁殖型イチゴ「よつぼし」の省力栽培管理体系の確立に取り組み、種子繁殖型の特徴を活かし育苗労力を大幅に削減した栽培体系を確立。マニュアル化して公開、全国への普及を進めている。

種子で繁殖するイチゴは、親株からの病害虫の伝染がほとんどなく、従来の親株から伸びる茎(ランナー)を利用した苗生産と比べ増殖効率がよいことから、種苗会社による健全な苗の大量生産が可能となる。こうした苗を利用することで生産者の育苗作業も大幅に省力化できるため、イチゴの生産体制の変革が期待されている。詳細は、生物系特定産業技術研究支援センターの成果事例「こぼれ話」で紹介されている。

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