地域に根差した農業課題解決へ 全国3拠点に営業所を開設 ファーモ2023年12月25日
IoTで農業課題に取り組む株式会社farmo(栃木県宇都宮市)は、より地域に根差した農業課題の解決のため、東北エリア、東海・近畿エリアと九州エリアに営業所を開設。新しい農業スタイルを提案することで地域を盛り上げるため、地元密着で取り組む。
東海・近畿営業所
少子高齢化や後継者不足、地球温暖化の影響による作物への被害、獣害問題など様々な課題を抱える地方では、早急に対策を打たなければならない状況にあり、農業は地元や現場で課題解決に取り組まなければならないケースが多い。同社の営業活動はこれまで、栃木県から全国へ出張していたが、より地元に根差した活動に向けて各エリアで展開することを決めた。全国サポートの第一弾として、岩手県と奈良県、熊本県の3拠点に営業所を開設し、今後は、北海道エリアと中国・四国エリアにも営業所の展開を予定している。
同社代表取締役の永井洋志氏は「栃木県から全国の農業に関わる人と対話をしながら、一緒に未来の農業を作っていけるよう、各営業所が相談窓口となれるよう全国へ拠点を展開する。拠点の展開においては、現地でメンバーを採用しながら、一つ一つの地域の発展に貢献できるよう取り組む。現地で、熱いメンバーを揃えていきます」とコメントしている。
ファーモは、2005年にウェブサービスを開発する会社として栃木県宇都宮市に株式会社ぶらんこを設立。2015年に宇都宮市役所から夏イチゴを栽培する農家を紹介され、ハウス内の気温などを スマホで見られるIoT製品とアプリを提供したことをきっかけに「ハウスファーモ」を開発し、農家からは「ハウスに行かなくてもハウスの様子が分かる」と好評だった。さらに、稲作においても、「水田の水管理をラクにするアイディアはないか」と相談を受け、水管理の自動化をするシス テムを提供。農家とコミュニケーションを取る中で日本の農業課題の大きさを再認識し、農業専門のIT企業として2016年に業態を変更した。
その後、施設園芸や水田、露地・果樹などに対応した「ファーモ」がヒット商品となり、2021年3月に社名を株式会社farmoに変更。現在は、農業の課題解決から始まり環境や地域課題の解決まで取り組んでいる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日