【注意報】キュウリ、イチゴ、トマト、ナスに灰色かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年1月31日
愛知県農業総合試験場は、キュウリ、イチゴ、トマト、ナスに灰色かび病の発生が県内全域で多発のおそれがあるとして、1月30日に令和5年度病害虫発生予察注意報第16号を発令した。
愛知県農業総合試験場によると、1月下旬に県内ほ場(キュウリ8ほ場、イチゴ27ほ場、トマト14ほ場、ナス20ほ場)で調査を実施。その結果、キュウリの発病果率が1.50%(平年0.39%、前年0.25%)、発生ほ場率が37.5%(平年12.5%、前年12.5%)といずれも過去10年と比較して最も高かった。
イチゴの発病果率は1.41%(平年0.55%、前年0.44%)、発生ほ場率が18.5%(平年14.9%、前年14.8%)といずれも過去10年と比較して2番目に高く、トマトの発病果率も0.43%(平年0.11%、前年0.29%)、発生ほ場率が14.3%(平年4.5%、前年14.3%)といずれも過去10年と比較して2番目に高かった。また、ナスの発病果率は0.15%(平年0.34%、前年0.05%)、発生ほ場率が5.0%(平年11.5%、前年5.0%)といずれも過去10年と比較して平年並だった。
1月25日に名古屋地方気象台が発表した1か月予報によると、平年より晴れの日が少なく、日照時間は平年並か少ないと予想され、本病の発病に好適な条件が続く。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇病原菌は傷口や枯死した部分から侵入する。花弁から侵入することが多いため、開花後のしぼんだ花弁を摘み取る。
〇施設内が多湿になると発病が多くなるため、過剰なかん水を避け、換気を行う。
〇愛知県において、QoI剤(FRACコード:11)、SDHI剤(FRACコード:7)に対する耐性菌の発生を確認している(ただし、作物やほ場により薬剤感受性は大きく異なる)。薬剤防除は予防剤を中心に発病前から行う。
〇同系統の殺菌剤を連用すると、殺菌剤耐性菌の発生リスクが高まる。特に本病は薬剤感受性の低下に関する報告が多く、耐性を獲得しやすい病原菌であり、耐性菌発生を防ぐため、FRACコード表を参照して、異なる作用の殺菌剤をローテーション散布する。
〇被害果、被害葉は伝染源となるため、発見したら速やかにほ場外に持ち出し、適切に処分する。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】JA全農(2025年1月1日付)2024年11月21日
-
【地域を診る】調査なくして政策なし 統計数字の落とし穴 京都橘大学教授 岡田知弘氏2024年11月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】国家戦略の欠如2024年11月21日
-
加藤一二三さんの詰め将棋連載がギネス世界記録に認定 『家の光』に65年62日掲載2024年11月21日
-
地域の活性化で「酪農危機」突破を 全農酪農経営体験発表会2024年11月21日
-
全農いわて 24年産米仮渡金(JA概算金)、追加支払い2000円 「販売環境好転、生産者に還元」2024年11月21日
-
鳥インフル ポーランドからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
鳥インフル カナダからの生きた家きん、家きん肉等の輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
JAあつぎとJAいちかわが連携協定 都市近郊農協同士 特産物販売や人的交流でタッグ2024年11月21日
-
どぶろくから酒、ビールへ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第317回2024年11月21日
-
JA三井ストラテジックパートナーズが営業開始 パートナー戦略を加速 JA三井リース2024年11月21日
-
【役員人事】協友アグリ(1月29日付)2024年11月21日
-
畜産から生まれる電気 発電所からリアルタイム配信 パルシステム東京2024年11月21日
-
積寒地でもスニーカーの歩きやすさ 防寒ブーツ「モントレ MB-799」発売 アキレス2024年11月21日
-
滋賀県「女性農業者学びのミニ講座」刈払機の使い方とメンテナンスを伝授 農機具王2024年11月21日
-
オーガニック日本茶を増やす「Ochanowa」有機JAS認証を取得 マイファーム2024年11月21日
-
11月29日「いい肉を当てよう 近江牛ガチャ」初開催 ここ滋賀2024年11月21日
-
「紅まどんな」解禁 愛媛県産かんきつ3品種「紅コレクション」各地でコラボ開始2024年11月21日
-
ベトナム南部における販売協力 トーモク2024年11月21日
-
有機EL発光材料の量産体制構築へ Kyuluxと資本業務提携契約を締結 日本曹達2024年11月21日