【注意報】イチゴにアザミウマ類 県内全域で多発のおそれ 大分県2024年3月14日
大分県農林水産研究指導センターは、イチゴにアザミウマ類が県内全域で多発のおそれがあるとして、3月13日に令和5年度病害虫発生予察注意報第6号を発令した。
大分県農林水産研究指導センターによると、3月11~12日に実施した巡回調査では、発生圃場率、平均寄生花率ともに平年より高かった(図1)。
発生圃場率:70.0%(平年:22.0%、前年:50.0%)
平均寄生花率:5.8%(平年:2.0%、前年:6.6%)
今年度は秋口から高温、乾燥が続いており、アザミウマ類の発生量が多く推移していた。12月以降も高温傾向は継続。福岡管区気象台が3月7日に発表した九州北部地方の1か月予報では、平均気温は平年並30%、高い確率60%。平均降水量は、少ない確率30%、平年並40%と予測。引き続き好適条件が続く可能性がある。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇アザミウマ類は高温乾燥条件下で多発しやすく、今後気温の上昇に伴って施設外からの飛び込みが増加すると考えられる。寄生密度が上昇すると防除が困難となるため、青色または黄色の粘着トラップを設置して、早期発見に努めて速やかに防除を実施する。
〇収穫残渣は、アザミウマ類の増殖源となるため、野積みせずに埋設するなど、適切に処分する。
〇今年度はアザミウマ類の増殖源である雑草の発生量が多く、風による飛来が想定されるため、ハウスの風上側の除草を心がける。ただし、春先にハウスサイドや天窓を開ける前に除草を行うと、ハウス開口部からの飛び込みにより被害が拡大する恐れがあるため、除草後少なくとも2週間以上経過した後に開けるか、ハウス内のイチゴに対して防除を実施した後に除草を行うよう留意する。
〇アザミウマ類は、イチゴ以外にも花き類、トマト、ピーマンなど、多くの園芸作物に被害を及ぼす害虫であることから、作物体を注意深く観察し早期発見・早期防除を心掛ける。
〇アザミウマ類の薬剤抵抗性発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続使用は避ける。使用薬剤は大分県農林水産研究指導センター農業研究部病害虫対策チームホームページ内にある「大分県主要農作物病害虫及び雑草防除指導指針」の「いちご」「野菜類」の項目を参照し、農薬使用基準(使用時期、使用回数等)を遵守する。特に同一成分を含む薬剤を連用しないようローテーション散布を心掛ける。
重要な記事
最新の記事
-
飼料用米多収日本一 山口県のあぐりてらす阿知須 10a当たり863kg2025年3月3日
-
【特殊報】ナシ胴枯細菌病 県内で初めて発生を確認 島根県2025年3月3日
-
政府備蓄米売り渡し 入札 3月10日に実施 農水省2025年3月3日
-
新潟県の25年産米概算金「コシ2.3万円」 早期提示に歓迎の声 集荷競争、今年も激化か2025年3月3日
-
米の集荷数量 前年比23万t減に拡大 農水省2025年3月3日
-
米価高騰問題への視座【森島 賢・正義派の農政論】2025年3月3日
-
【次期家畜改良目標】低コスト、スマート農業重視 酪農は長命連産、肉牛は短期肥育2025年3月3日
-
【改正畜安法の現状と課題】需給対策拡大が焦点 問われる「国主導」2025年3月3日
-
あなたたちは強い〝武器〟を持っている JA全国青年大会での「青年の主張」「青年組織活動実績発表」講評 審査委員長・小松泰信さん2025年3月3日
-
JA農業経営コンサルタント 15人を認証 全中2025年3月3日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年3月3日
-
農業用バイオスティミュラント「エンビタ」とは 水稲育苗期にも効果 北興化学工業2025年3月3日
-
アミューズメント施設運営「ティスコ」株式を譲受 農林中金キャピタル2025年3月3日
-
「2025ローズポークおいしさまるごとキャンペーン」でプレゼント 茨城県銘柄豚振興会2025年3月3日
-
福岡ソフトバンクホークスとのオフィシャルスポンサー契約更新 デンカ2025年3月3日
-
ファーマーズ&キッズフェスタ2025 好天で多数の参加者 井関農機は農業機械体験2025年3月3日
-
【今川直人・農協の核心】産地化で役割が高まる農協の野菜取り扱い2025年3月3日
-
野菜がたっぷり食べられるカレー味「ケンミンカレー焼ビーフン」新発売2025年3月3日
-
第164回勉強会『海外市場での植物工場・施設園芸の展開』開催 植物工場研究会2025年3月3日
-
春の山梨の食材の魅力を伝えるマルシェ 5日から国分寺マルイで開催 雨風太陽2025年3月3日