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「宙炭」用いたカーボンファーミングの圃場実証 三菱総研と実施 TOWING2024年3月22日

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TOWINGと三菱総合研究所(MRI)は3月1日、宮崎県でTOWINGが有する高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を用いたカーボンファーミングの圃場実証を開始。高機能バイオ炭の散布により、農地の土壌の質を向上させ生産性を高めるとともに、土壌炭素貯留を行うことで温室効果ガスの排出削減を目指す。

機械による高機能バイオ炭散布の様子(イシハラフーズ圃場)機械による高機能バイオ炭散布の様子(イシハラフーズ圃場)

同実証試験は、宮崎県の協力を得て、環境に配慮した持続可能な農業生産に積極的に取り組む農業生産法人2社(イシハラフーズ株式会社、有限会社新福青果)の圃場で実施。TOWINGの高機能バイオ炭はこれまでに30都道府県で試験導入し、土耕栽培(露地、ハウス)を中心とした園芸作物を対象に、小松菜が収量40%増加、玉ねぎが収量30%増加、などの実績がある。

今回の実証試験では、宮崎県の主要作物であるサトイモを対象に実施。TOWINGの高機能バイオ炭を散布し、MRIで生産性、農作物の収量や品質など多面的な効果分析・評価する。また、高機能バイオ炭の散布による土壌炭素貯留効果は、TOWINGでカーボンクレジットを発行。将来的には、カーボンクレジットの売却益は、高機能バイオ炭を使用した生産者に対して次回の製品購入価格からディスカウントして還元する。

高機能バイオ炭散布直後の圃場の様子(新福青果圃場)※右側黒い箇所が散布エリア高機能バイオ炭散布直後の圃場の様子(新福青果圃場)※右側黒い箇所が散布エリア

同実証試験結果の概要は、11月末頃に公開予定。また、実証試験をふまえ、今後、宮崎県内における有機性廃棄物からバイオ炭を製造し農地利用することで、農業経営の収益向上と地球温暖化対策に資する地域循環を目指し、事業を推進する。

◎実証実験概要
実施期間:3月~11月
農業生産法人各社での試験圃場面積:5a~10a程度
対象作物:サトイモ

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