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【注意報】ネギにべと病 県内全域で多発のおそれ 大分県2024年3月25日

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大分県農林水産研究指導センターは、ネギにべと病が県内全域で多発のおそれがあるとして、3月25日に令和5年度病害虫発生予察注意報第7号を発令した。

大分県農林水産研究指導センターによると、3月18~19日に実施した巡回調査で、発生圃場率、平均発病株率ともに平年より高かった(図1)。

図1:病害虫発生予察巡回調査でのネギにおけるべと病の発生推移(平坦地)(令和5年4月~令和6年3月)

発生圃場率:75.0%(平年:11.3%、前年:0%)
平均発病株率:35.5%(平年:3.2%、前年:0%)

今年度は秋口から高温が続いており、べと病の発生が平年より早まることが懸念されていた。12月以降も高温傾向が継続し、2月中旬から3月中旬にかけてまとまった降雨も観測されたことから、本病の発生が助長された。

福岡管区気象台が3月21日に発表した九州北部地方の1か月予報では、平均気温は、平年並20%、高い確率70%、降水量は、平年並30%、多い確率60%と予測。引き続き好適条件が続く可能性がある。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇発生が認められていない圃場でも感染の可能性があり、発生に好適な気象条件(平均気温13~20℃、降雨)が続くと急激にまん延するため、発病前の予防散布を行う。

〇薬剤散布は、曇雨天時を避け、薬剤が速やかに乾く晴天時に行う。

〇薬剤散布の際は、展着剤を加用し、株元にもしっかりと散布する。

〇多湿条件や多肥、肥料不足は発生を助長するため排水対策を施すとともに、適正な肥培管理に努める。

〇使用薬剤は、大分県農林水産研究指導センター農業研究部病害虫対策チームホームページ内にある「大分県主要農作物病害虫及び雑草防除指導指針」を参照。農薬使用基準(使用時期、使用回数等)を遵守する。中でも同一成分を含む薬剤を連用しないようローテーション散布を心掛ける。

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