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【注意報】果樹カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 神奈川県2024年4月4日

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神奈川県農業技術センターは、果樹全般に果樹カメムシ類(ツヤアオカメムシ、チャバネアオカメムシ)が県下全域で多発のおそれがあるとして、4月3日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。

神奈川県農業技術センターによると、2023年は、カメムシ類の餌であるヒノキ球果の着果量が県内全域で多かったため新世代成虫が増殖。ヒノキ樹上のチャバネアオカメムシ成虫捕獲数は8月下旬以降平年より多くなり、9月下旬に急増した。ツヤアオカメムシの成虫捕獲数も9月下旬、同様に急増し、この時期に発生した成虫の多くが山林で越冬したと推察される。

3月上旬に実施した、山林における落葉中のチャバネアオカメムシ越冬調査では、捕獲数が2014年以降、3番目に多い。また、3月上旬に実施した、カンキツ樹冠内で越冬しているツヤアオカメムシの叩き出し調査では、捕獲数が12.0頭と、平年(3.2頭)の4倍に近い値となっている。2014年以降の調査では、最多となっており、記録が残っている2006年以降でも最多となっている。

以上より、多くの越冬世代成虫が4月以降、果樹園などに飛来すると考えられ、今後着果するウメ等への被害が多くなると予想される。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇ほ場内外を見回り、発生を認めたら直ちに防除を行う。

〇黄色防蛾灯がチャバネアオカメムシに有効とされている。

〇カメムシ類に適用のある防除薬剤を下表に示した(令和6年度県病害虫雑草防除指導指針掲載農薬)。なお、農薬使用の際は、必ずラベルの記載事項を確認し使用基準を遵守する。

表:防除薬剤(〇は4月2日現在、登録有り)

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