【注意報】育苗中トマトに「トマトキバガ」発生を確認 北海道2024年4月12日
北海道病害虫防除所は、育苗中のトマトからトマトキバガの発生を確認し、4月11日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。葉の食害を認めたら速やかに防除を呼びかけている。
北海道病害虫防除所によると、前年に全道各地でトマトキバガの飛来を認めており、一部地域では施設栽培トマトでの発生も確認された。冬期間も展張していたハウス内で越冬している可能性があることから、施設栽培トマトでは春から注意が必要。また、今年も早い時期から飛来する可能性があるため、前年発生が認められていなかった地域でも今後の発生に注意を呼びかけている。
同種は増殖性が高い害虫。育苗中からハウス内の観察に努め、葉に特徴的な被害を認めた場合、速やかに薬剤防除を始めることが必要。また、すでに発生が認められている地域では、育苗中からの防除を速やかに行うとともに移植時に灌注剤や粒剤による防除を実施すること。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇ほ場を観察し被害の確認に努める。幼虫は数~5ミリ程度と小さく、葉や果実に穿孔侵入する。葉の被害の特徴は、薄皮を残した大ぶりの袋状潜葉痕となり、糞が端に蓄積される。また、幼虫は潜葉痕から脱出後に生長点付近を加害する。
〇トマトキバガの発生が疑われた場合は、速やかに最寄りの農業改良普及センター、農業試験場、病害虫防除所に連絡し、発生種の確認を行う。
〇育苗期間中に被害が確認された施設およびその近隣地域では、潅注剤や粒剤の苗施用を行い、早期からの増殖を防止する対策が有効。
〇定植後は薬剤散布を行う。薬剤散布にあたっては、最新の農薬登録情報を確認し、薬剤抵抗性
の発達を防ぐため系統が異なる薬剤のローテーション散布を行う(表参照)。
〇被害葉や被害果実はほ場に放置せず、速やかに土中に深く埋没するなどして死滅させ、適切に処分する。
重要な記事
最新の記事
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(2)今後を見据えた農協の取り組み 営農黒字化シフトへ2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(3)水田に土砂、生活困惑2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(4)自給運動は農協運動2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(1)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(2)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(3)2025年1月23日
-
元気な地域をみんなの力で 第70回JA全国女性大会2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(1)新しい仲間との出会い 次世代へつなげるバトン 青森県 JA八戸女性部 坂本順子さん2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(2)この地域を、次世代に繋ぐ、私たち 山梨県 JA南アルプス市女性部 保坂美紀子さん2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(3)私たちの力で地域をささえ愛 愛知県 JA愛知東女性部 小山彩さん2025年1月23日
-
旧正月【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第325回2025年1月23日
-
地元産米を毎月お届け 「お米サポート」スタート JAいずみの2025年1月23日
-
定着するか賃金引上げ 2025春闘スタート 鍵は価格転嫁2025年1月23日
-
鳥インフル 米アイオワ州など5州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
鳥インフル 英シュロップシャー州、クルイド州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
スーパー売り上げ、過去最高 野菜・米の価格影響 「米不足再来」への懸念も2025年1月23日
-
福島県産「あんぽ柿」都内レストランでオリジナルメニュー 24日から提供 JA全農福島2025年1月23日
-
主要病虫害に強い緑茶用新品種「かなえまる」標準作業手順書を公開 農研機構2025年1月23日
-
次世代シーケンサー用いた外来DNA検出法解析ツール「GenEditScan」公開 農研機構2025年1月23日
-
りんご栽培と農業の未来を考える「2025いいづなリンゴフォーラム」開催 長野県飯綱町2025年1月23日