【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
鳥取県病害虫防除所は、果樹全般に果樹カメムシ類が県内全域で多発のおそれがあるとして、4月17日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
写真1:主要な果樹カメムシ類。左からチャバネアオカメムシ成虫、クサギカメムシ成虫、ツヤアオカメムシ成虫(写真提供:鳥取県病害虫防除所)
鳥取県病害虫防除所によると、クサギカメムシの越冬成虫数(ベニヤ板トラップ、県内10地点調査)は、トラップあたり26.3頭(平年:7.5頭)と平年に比べて多かった。4月16日現在、集合フェロモントラップ(水盤式)調査におけるチャバネアオカメムシの誘殺数は3頭(平年:0.2頭)と発生時期はやや早く、発生量は多い。向こう1か月の気象予報から発生時期はやや早く、発生量は多いと予想される。
写真2:ナシ幼果の果樹カメムシ類による吸汁被害(写真提供:鳥取県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇山間地及び民家近くの果樹園で例年発生が認められる園では、春期の被害が予想されるため、成虫の飛来を注意して観察する。
〇被害や飛来状況は、ほ場間差が大きいため、園内外をこまめに見回り早期発見に努め、被害果実やカメムシ類の発生が多い場合は早急に防除を行う。特に、多発年に早期被害を受けた地域では注意する。
〇ナシでは摘果期~小袋掛け期の幼果を加害するので、この時期に果樹園への飛来が認められた場合、直ちにジノテフラン水溶剤(アルバリン顆粒水溶剤またはスタークル顆粒水溶剤)2000倍液などを散布する。また、ナシの有袋栽培では小袋かけを早く実施する。
〇各樹種の防除薬剤は(表)を参考とする。また、農薬の使用基準を遵守するとともに、使用上の注意事項を守り、散布作業者等の安全の確保に努め、防除を行う際は、農作業安全に十分に注意する。
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