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【注意報】ナスにすすかび病、灰色かび病 県内全域で多発のおそれ 熊本県2024年5月7日

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熊本県病害虫防除所は、ナスにすすかび病と灰色かび病が県内全域で多発のおそれがあるとして、4月24日に令和6年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。

図1 巡回調査における発病株率の推移

熊本県病害虫防除所によると、4月の巡回調査における発病株率は、すすかび病で65.2%(平年38.0%)と平年比多、灰色かび病で5.6%(平年2.7%)と平年比やや多の発生だった(図1)。なお、すすかび病の発病度は19.6(平年10.1)で、過去10年で最も高かった(図2)。病害虫防除員の報告によると、4月の発生状況は、灰色かび病、すすかび病とも平年比やや多~並となる。

図2 4月の巡回調査におけるすすかび病の発病度の年次比較

福岡管区気象台が4月18日に発表した九州北部地方1か月予報によると、気温は平年より高く、降水量は平年並か平年より多い予想で、これらの病害の発生・拡大に適した高温・多湿条件が続くと考えられる。

同防除所では、現在発生の少ないほ場においても、以下の対策を徹底するよう呼びかけている。

〇過繁茂を避け、通風採光を良くする。降雨後
は 積極的に 換気を図り、多湿を避ける。

〇病害が多発してからの防 除は困難となるため、天気予報に留意し発生初期から重点的に予防防除を行う。

〇曇雨天で薬液が乾きにくい場合は、くん煙剤を選択する。

〇薬剤抵抗性の発達を防ぐため、系統の異なる薬剤のローテーション使用を行う。 また、長期どり作型等、栽培期間が今後も続くほ場においては、各薬剤の総使用回数に留意する。

〇発病葉、発病果や被害残さは伝染源となるため、早期に除去し、ほ場外に持ち出し処分する。また、薬害や生理障害により枯死した葉も伝染源となる恐れがあるため適正に処分する。

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