【注意報】キュウリに灰色かび病、べと病、うどんこ病 県内全域で多発のおそれ 熊本県2024年5月8日
熊本県病害虫防除所は、キュウリに灰色かび病、べと病、うどんこ病が県内全域で多発のおそれがあるとして、4月24日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
熊本県病害虫防除所によると、4月の巡回調査における発病株率は、灰色かび病で31.7%(平年2.6%)、べと病で56.7%(平年25.3%)、うどんこ病で30.7%(平年18.1%)と、いずれの病害も平年比多の発生で、前月から急増した(図1)。なお、灰色かび病、べと病は、過去10年間の巡回調査のうち最も多い発生だった(図2)。
病害虫防除員の報告によると、4月の発生状況は、べと病は平年比やや多~並、灰色かび病、うどんこ病は平年並。
福岡管区気象台が4月18日に発表した九州北部地方1か月予報によると、気温は平年より高く、降水量は平年並から平年より多い予想。これらの病害の発生・拡大に適した高温・多湿条件が続くと考えられる。
同防除所では、現在発生の少ないほ場においても、以下の防除対策を徹底するよう呼びかけている。
〇過繁茂を避け、通風採光を良くする。降雨後は積極的に換気を図り、多湿を避ける。
〇病害が多発してからの防除は困難となるため、天気予報に留意し発生初期から重点的に予防防除を行う。
〇曇雨天で薬液が乾きにくい場合は、くん煙剤を選択する。
〇薬剤抵抗性の発達を防ぐため、系統の異なる薬剤のローテーション使用を行う。なお、長期どり作型等、栽培期間が今後も続くほ場においては、各薬剤の総使用回数に留意する。
〇発病葉、発病果や被害残さは伝染源となるため、早期に除去し、ほ場外に持ち出し処分する。また、薬害や生理障害により枯死した葉も伝染源となる恐れがあるため適正に処分する。
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