【注意報】果樹全般にカメムシ類 例年より早期に多発のおそれ 福岡県2024年5月8日
福岡県病害虫防除所は、果樹全般に果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ他)が県内全域で多発のおそれがあるとして、5月1日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
ビワを加害するチャバネアオカメムシ(写真提供:福岡県病害虫防除所)
福岡県病害虫防除所によると、2023年後期(8~10月)のチャバネアオカメムシの発生量(予察灯・フェロモントラップ誘殺数)は過去10年間で最も多かった。県下31地点の常緑広葉樹林下落葉中における1㎡当たりの越冬成虫数は2.3頭/㎡で、過去10年平均値および前年度よりもやや多かった。また、越冬成虫の採集地点率は96.6%で、過去10年の平均値及び前年度よりやや多かった。
近年の発生状況との比較では、2018年と同様の前期型発生と予想される。
・筑紫野市の予察灯での4月1半旬~4月6半旬までのチャバネアオカメムシ成虫誘殺数は、過去10年間では最大。2024年度751頭(前年14頭、2018年24頭)
・筑紫野市の予察灯での4月1半旬~4月6半旬までのツヤアオカメムシ成虫誘殺数は、過去10年間では最大。2024年度768頭(前年5頭、2018年3頭)
・筑紫野市のフェロモントラップでの4月1半旬~4月6半旬までのチャバネアオカメムシ成虫誘殺数は過去10年間では最大。2024年度599頭(前年104頭、2018年47頭)
・筑紫野市のフェロモントラップでの4月1半旬~4月6半旬までのツヤアオカメムシ成虫誘殺数は過去10年間では最大。2024年度179頭(前年2頭、2018年9頭)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇果樹カメムシ類は夜温が高くなると活動が活発になる。気温の推移と予察灯やフェロモントラップでの誘殺数が増加する時期と量に留意し、果樹園への飛来状況の把握に努める。発生時期や発生量は地域や園によって大きく異なるため、把握のための観察は一部の樹だけでなく、園全体の樹について行う。
〇ウメ・ビワ・モモ・ナシなど春季に結実する果樹については、例年より早く被害が発生する恐れがある。飛来状況を確認し、防除や袋掛け作業を徹底する。また、果樹カメムシ類は広範囲に移動することから、薬剤散布は広域で一斉防除を実施することで、高い防除効果が期待される。
〇今後の発生状況については、病害虫防除所ホームページを参照。
重要な記事
最新の記事
-
福島県産「あんぽ柿」都内レストランでオリジナルメニュー 24日から提供 JA全農福島2025年1月23日
-
主要病虫害に強い緑茶用新品種「かなえまる」標準作業手順書を公開 農研機構2025年1月23日
-
次世代シーケンサー用いた外来DNA検出法解析ツール「GenEditScan」公開 農研機構2025年1月23日
-
【人事異動】クボタ(2月1日付)2025年1月23日
-
油で揚げずサクッと軽い「お米でつくったかりんとあられ 抹茶」期間限定発売 亀田製菓2025年1月23日
-
福岡県産「あまおう」使用「まぜるシェイク」29日から期間限定販売 モスバーガー2025年1月23日
-
日本生協連 全国地域生協の事業概況と事業方針を発表2025年1月23日
-
組合員宅への配送用トラックにEV車を初めて導入 コープみらい2025年1月23日
-
松本まりか 千葉の畑で全力さつまいも掘り「紅のご褒美」PR動画第二弾公開2025年1月23日
-
寺田心が大人っぽく ミルクランド北海道新CM「冬のご自愛ミルク」公開 ホクレン2025年1月23日
-
国際協同組合年 組織超え研修 新卒3年目の38人参加 パルシステム連合会2025年1月23日
-
京都精華大学プロダクトデザイン学科と産学連携 タキイ種苗2025年1月23日
-
フィルム栽培システム「アイメック」向けヤシガラ培土を新発売 ココカラ2025年1月23日
-
「赤い壺」監修「本辛ビーフカレー」2月3日から期間限定再発売 エスビー食品2025年1月23日
-
「キユーピーあえるパスタソース」シリーズに「ガーリックマヨ」新発売2025年1月23日
-
【令和6年度 鳥インフルエンザまとめ】2025年1月22日
-
【特殊報】チャ、植木類、果樹類にチュウゴクアミガサハゴロモ 農業被害を初めて確認 東京都2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(1)どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(2) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(3) どうする?この国の進路2025年1月22日