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【注意報】麦類に赤かび病 県下全域で多発のおそれ 長崎県2024年5月8日

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長崎県病害虫防除所は、麦類に赤かび病が県下全域で多発のおそれがあるとして、4月26日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。

図1:大麦赤かび病の発生穂率の推移 ・図2:大麦赤かび病の発生圃場率の推移 ・図3:小麦赤かび病の発生穂率の推移 ・図4:小麦赤かび病の発生圃場率の推移

長崎県病害虫防除所によると、月後期の巡回調査(大麦9筆、小麦15筆)の結果、大麦では発病穂率は3.6%(平年0.0%)、発生圃場率は100%(同12.5%)。小麦では発病穂率は1.9%(同0.0%)、発生圃場率は86.7%(同2.5%)で、大麦小麦とも発病穂率及び発生圃場率は、過去10か年で最も高かった(図1、2、3、4)。

今年の大麦と小麦の防除適期に雨天が続き、適期防除が困難な気象条件で推移した。福岡管区気象台が4月25日に発表した予報によると、向こう1か月の気温は平年より高く降水量は多い見込みで、赤かび病の発生に好適となる。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇大麦の2回目の防除適期である葯殻抽出期の7~10日後(出穂期の約3週間後)、小麦の2回目の防除適期である開花10~20日後頃(出穂期の20~30日後頃)の薬剤散布を実施する。

〇2回目防除が実施されていない場合は、収穫前日数及び使用回数に注意して速やかに実施する。

〇刈り遅れにより降雨に当たると、DON、NIV等のかび毒産生が助長されるため、適期に確実に収穫する。

〇収穫時に乾燥不良のものは、袋の中などで本病がまん延することがあるため、十分乾燥する。

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