【注意報】果樹全般にカメムシ類 府内全域で多発のおそれ 京都府2024年5月9日
京都府病害虫防除所は、果樹全般にカメムシ類(チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシ)が府内全域で多発のおそれがあるとして、5月2日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
左からチャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシ(写真提供:京都府病害虫防除所)
京都府病害虫防除所によると、チャバネアオカメムシの越冬量は、山城及び丹後地域で平年並、丹波地域で平年比多い。4月第6半旬現在、チャバネアオカメムシのフェロモントラップへの誘殺数は京田辺市、亀岡市及び京丹後市で平年比多い。
4月第6半旬現在、チャバネアオカメムシの予察灯(ブラックライト、以下BL)への誘殺数は京田辺市、亀岡市及び京丹後市で平年比多い。4月第6半旬現在、クサギカメムシの予察灯(BL)への誘殺数は京田辺市で誘殺を認めず(平年並)、亀岡市及び京丹後市で平年比多い。
4月第6半旬現在、ツヤアオカメムシの予察灯(BL)への誘殺数は京田辺市で平年比多く、亀岡市及び京丹後市で誘殺を認めていない(平年並)。
4月25日に発表された近畿地方の気象1か月予報では、気温は高く降水量はほぼ平年並。今後果樹園への飛来が増加するおそれがある。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇カメムシ類は局地的に発生し被害をもたらすこともあるため、園内外の成虫発生状況をこまめに観察し、発生を認めたら早めに防除すること。特に、山林等の隣接園では注意する。
〇カメムシ類は、夜温が高く風の弱い日の日没頃に多く飛来する。
〇合成ピレスロイド剤の連用は、ハダニ類やカイガラムシ類が多発する恐れがあるため避けること。
〇ナシやモモの有袋栽培では、早めに袋掛けを行う。
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