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【注意報】果樹全般カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 千葉県2024年5月15日

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千葉県農林総合研究センターは、果樹全般で特にビワ、ナシ、カンキツに、果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ)が県内全域で多発のおそれがあるとして、5月10日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。

左から、チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ左から、チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ

千葉県農林総合研究センターによると、2023年9月にチャバネアオカメムシ早期発生予測モデルを用いて、今年4~7月までの南房総地域におけるチャバネアオカメムシの発生量を予測した結果、多発生と予想。気象庁が4月23日に発表した3か月予報によると、5~7月の気温は平年より高くなると予想されている。

千葉県内10地点に設置している、チャバネアオカメムシ集合フェロモントラップの4月の1日当たり誘殺数は4.4頭(平年値0.6頭)で、過去10年間と比較して最も多かった。また、館山市に設置している予察灯では、4月における果樹カメムシ類の1か月当たりの誘殺数は30頭(平年値3.4頭)で、過去10年間と比較して最も多かった。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇果樹カメムシ類は、各種樹木の果実等を移動しながら吸汁しており、果樹園への飛来状況は地域や園により異なるため、園内をこまめに見回り、飛来を確認したら早急に薬剤防除を行う。

〇薬剤を散布する場合は、農薬使用基準に定められた使用時期(収穫前日数)に注意する。夕方から夜間に飛来する個体が多いので、散布は夕方に行うと効果的。

〇ビワでは果実が小さいうちは果実袋で加害を防止できるが、果実が肥大すると袋と果実が接触して被害を受けやすくなる。5月下旬頃から収穫期に入るため、薬剤防除を行う際は使用時期(収穫前日数)をよく確認する。

〇ナシでは多目的防災網(9mmクロス目合い)や防虫ネット(4mm目合い)で園全体を覆う。

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