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【注意報】野菜類、花き類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年5月16日

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埼玉県病害虫防除所は、野菜類、花き類にオオタバコガが県内全域で多発のおそれがあるとして、5月13日に令和6年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。

写真1:オオタバコガ幼虫による葉の食害(左)、写真2:ナス果実に食入するオオタバコガ若齢幼虫(写真提供:埼玉県病害虫防除所)写真1:オオタバコガ幼虫による葉の食害(左)、
写真2:ナス果実に食入するオオタバコガ若齢幼虫(写真提供:埼玉県病害虫防除所)

埼玉県病害虫防除所によると、病害虫防除所が設置したオオタバコガのフェロモントラップへの雄成虫誘殺数が、4か所すべて(本庄市、深谷市、越谷市、杉戸町)で平年の約8~41倍と多く、全地点で注意報を出した昨年を上回る増加傾向が見られる。

5月9日に気象庁が発表した季節予報によると、関東甲信地方の向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は多いと予想。昨年度多発したことに加え、暖冬で経過したことからオオタバコガの密度が高いと考えられる。高温の影響で今後、同虫の活動がさらに活発となり、被害多発が懸念される。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇新しい食害痕や虫糞を見つけたら、その周辺に幼虫がいる可能性が高いため、発見しだい捕殺する。

〇摘芯した腋芽や花蕾などには卵が産みつけられていたり、若齢幼虫が潜んでいたりすることがあるため、株元などに放置せず、ほ場外で処分する。

〇施設栽培では、開口部に寒冷紗等(5mm目程度の防虫ネット)を張って、成虫の侵入を防ぐ。

〇幼虫が植物体内に食入してしまうと薬剤の効果が低下するため、被害を確認したら直ちに防除を実施する。

〇老齢幼虫に対しては薬剤の効果が低下するため、薬剤散布は若齢幼虫のうちに実施する。また、同一系統の薬剤の連用は避ける(表1、表2)。

表1:ナスにおけるオオタバコガの防除薬剤例、表2:スイートコーン(未成熟とうもろこし)におけるオオタバコガの防除薬剤例

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